「じゃあまた後でね〜」
「…………はーい」
ぴしゃんと目の前で閉められた戸。中からまたきゃっきゃうふふの声が漏れ聞こえてくる。
戸に耳を寄せて目をつむって音を感じて…あぁ、なんで…なんでのっちだけ…!
「…のっち何してんの?」
「あっこちゃん…」
「のっちの部屋隣」
「そうなんですけども…」
「ほら!行くよ!」
ズルズル引きずられて自分の部屋に入る。
途中寄り道をしたりしながらやっと着いた宿。
一緒の部屋の子たちはすでに荷物を置いてゆったりモードでテーブルに置かれてた饅頭なんて食べて。
…あぁここにあ〜ちゃんかゆかちゃんか、せめてどっちかがいてくれたならどんなに幸せだろうか…。
「あっこちゃん」
「ん?」
「今日隣で寝ていい?」
「アカーン。あたしの隣はえりこやから♪」
「じゃあえっちゃんの隣で寝よ」
「しばくぞ」
こわ!あっこちゃんこわ!
「いいじゃん別にー。えっちゃーん隣で寝てもいいよね?」
「んー何ー?」
「アカンでえりこ!何されるか分からんで!」
「ちょ、あっこちゃんひどい」
ぎゃーぎゃーわーわー言ってると戸をトントン叩く音がした。
「のっちー?いる?」
「ゆかちゃん!久しぶり!」
「5分ぶりくらいだよ。んで、お土産見に行かん?」
「行く行く!」
お土産とか気早いなーと正直な気持ちが呟くけど、いいよね別に。いつお土産見たって。
「楽しそうだったね」
「あっこちゃん、えっちゃんを独り占めする気なんだよ。」
「ふふ、仲良しだもんね2人」
「ずるいよねホント!のっちだって、…」
「のっちだって?」
やめとこう。
変なこと言うとバチが当たりそうだ。
つづく
最終更新:2009年08月22日 21:50