久々のワンマン、新曲のキャンペーンもひと段落し
ほんと久々の、長いお休みをもらった。
のっちが、あれやこれや調整をしてくれたおかげ。
1日目。ただただ、のんびり。
2日目。部屋のお片づけ。以前購入していたお気に入りの雑貨で、簡単に模様替え。
3日目。お買い物。見たかったDVDを借りてきて、鑑賞。
4日目。カメラを持って、少し遠出。
帰りの電車から見えたのは、すごく、キレイな夕日だった。
ココロ奪われ、一瞬、時が止まる。きゅんと胸が締め付けられ、寂しさに襲われた。
なんで?・・・あ、、のっち、か。
のっちに会ってないからだ。
楽しいときだって、嬉しいときだて、悲しいときだって、寂しいときだって、、、どんなときだって
ゆかの隣には、のっちが必要なんだ。
今日は仕事だったっけ?…知るわけない。
のっちは、聞かなきゃ、自分のことは話さない。
そう思うと同時に、携帯を手にしていた。
「もしもし?」
「もしもし、のっち?」
「はい、えっ?どうかしたんですか?」
「・・別に。今、仕事?」
「え、まぁ、ちょっと」
「・・・・カレーが食べたい」
「はっ?」
「カレーが食べたいのっ!」
ゆかのバカ。なんで、こんなふうにしか言えないんだろう?
ははっw電話の向こうで、のっちの声。そして
「わかりました。たぶん後1時間くらいで終わると思いますんで」
「うん…」
「買い物して、お邪魔しますw」
「うん、じゃぁ、また後でね」
「はい」
のっちが来る。のっちが来るんだ。。のっちに会える。。。
そう思うと、部屋に着いても、なかなか落ち着かなかった。
なんだか、付き合いたての恋人を待つ気分だ。・・・のっちは、ただのマネージャーなのに。
ただの?いや、違う・・・のっちはもうすでに、ただのマネージャーなんかじゃない。
けど、恋人でもない。
ピンポーン。
ガチャリ。
のっちがやってきた。手には、スーパーの袋。
「遅れてすみません」なんて言いながら。
「すぐに、つくりますね」そう言いながら、キッチンへと向かう後姿。
置いていかれるような感覚に襲われ、思わず手が伸びる。
「はい?」
「…いい」
「えっ?」
「別に、つくらんでもいいい」
「でもー
のっちの右肩に頭を預け
「ただ、会いたかっただけ、だから」
めずらしく、素直な言葉がこぼれた。
ほんの少しだけかがんだ、のっちは、カシャっと荷物を床におろすと
ぎゅっと、抱きしめてくれた。
「うわっぁ、ゆかちゃんがそんなこと言うなんてめずらしい」
「なに、にやけてんの!」
「え、にやけてなんか、、てか、見えてないでしょ?」
「見えてなくっても、わかるの!」
くすくす、と、心地よい笑い声が、頭の上で響く。あぁもう、なんでこんなに安心できるんだろ?
そっと、体を離され、ちょこんと顔を覗き込まれる。吸い込まれそうな瞳。
「どうしたの?なんか、あった?」
「んーん・・なんで?」
「いや、なんかやけに素直っていうか、なんてっか」
「素直になったらダメなの?」
「いやいや、そういうわけじゃ・・・あ、ご飯、すぐに作るね」
そう言って、再びキッチンに向かおうとするのっちを、再び引きとめる。
「ん?ほんと、どうしたん?ゆかちゃん…」
「ゆかは、、、のっちが、欲しい。。。」
目の前には、大きく目を見開いたのっち。
「ダメなん・・・?」
曖昧な沈黙が二人を包み込む。
のっちの視線は、ゆかを捕らえたまま、紡ぎだされようとしているだろう言葉たちは
空に消えて、ゆかまでは届いてこない。
どれくらいの時が経った?わかんないや・・・ただただ、曖昧な沈黙。
均衡を崩したのは、のっち。
そっと、やさしい腕に包み込まれる。
「ダメじゃない、よ・・・でもそれは、、、ゆかちゃんが、のっちのこと“ほんとに”欲しくなったときに、ね」
「本気じゃないと、、思ってんの?」
「んーん。冗談でそんなこと言わないの知ってるよ・・・でも、迷いがないわけじゃ、ないでしょ?」
そう言って、のっちは困ったように微笑んだ。
愛しい笑み。大好きだよ、、ほんとに。胸の奥が、イタイイタイ。。。こんなに、愛しいのに。。。
のっちの言葉に、反論できない自分。
迷ってる?うぅん、、、そんなのわからないよ。
だって、過去と今。
どうしたら比べられるっていうの?
もういない人と、今そばにいてくれる人。
どうやって比べたらいいの?・・・ねぇ、比べられるものなの?
わかんないよ・・・・
のっちの唇が、そっとゆかのへと重ねられる。
「のっちは、絶対におらんくならんから、、焦らなくっていいよ?のっちは、待つのはキライじゃない」
同じように、今度はゆかから、のっちの唇に、やさしさのお返しを。
「焦ってるわけじゃないんだよ・・・ただ、、よくわからんだけ、、わからんけど、、、のっちのことは大好きなの」
「うん。のっちも大好き」
「大切なの」
「うん、のっちも、ゆかちゃんが誰よりも大切」
深い深い口付けに、全てもっていかれそうになる。。。こんな感覚いつぶりだろう?
マネージャーとアイドルなんて壁とっくに乗り越えている。
けど、恋人までの距離が全然見えない。そこを目指しているのかすらわからない。
それはきっと、ゆかの過去のせい。
だから、二人とも、マネージャーとアイドルっていう関係を、滑稽にも演じてるんだ。
離れることのないように。。。。離されてしまうことのないように・・・
過去は過去なのに、過去にしきれてないのは、、誰?・・どっち?
離れた唇。絡み合う指先。交じり合う視線。
さて、変な気分に飲み込まれる前に、ご飯を食べよう。
そして、会えなかった時間を埋めるように、たくさん話をしよう。
じゃんけんして、順番にお風呂に入って、のっちがゆかの髪を乾かして、
今夜はトクベツ、のっちの大好きなお笑いのDVDを二人でみようっか。
そして、いつものように、二人じゃ少し狭いベッドの上で、抱き合って眠ろう。
最終更新:2009年08月22日 21:58