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Side N
あ〜ちゃんの気持ちを確認した次の日。
また、あの人のお墓にやってきた。

「こんにちは。」

「今日は、報告ね?心して聞きなよ?
てか、もう聞いてるかもしれないけど。

あ〜ちゃん、好きな人できたって…。
相手は残念ながらあたしじゃないみたいだけどねw

だからこの指輪ココに置いていったんだね。」
ポッケから二人の指輪を取り出す。

「その人の為に、あなたを好きな気持ち、なんとかしようって思ってるみたい。
でも、それがちょっと寂しかったりするんだよねw

だってさ、あたしは忘れて欲しくないんだもん。あなたのこと。好きだって気持ちも。
憶えてて欲しいんだよ。
勝手かもしれないけど、あたしは…。



あなたを愛したあ〜ちゃんごと
愛していくって決めてたからさ…



まぁ、あ〜ちゃんには側に居るだけで良いって言われちゃたけどw
でもあ〜ちゃんが誰を選んでも、その気持ちに変わりはないんだ。」

「…なんかつまんない話聞かせちゃった?ま、こんくらい許してくれるよねw」

「とりあえず、あ〜ちゃんの側に居させてもらうから。あなたの分まで守るよ。」



…よし、っと。言いたいことは言ったかな?
指輪は…置いていこうか。あ〜ちゃんが置いていった物だもん。

そう思って指輪を置こうとしたら…。

「…っ。…っ…。」

どこからか泣き声?
何?こんな昼間からお化けとかやめてよ?

声はお墓を挟んだ反対側から聞こえてくる。

恐る恐る、そ〜っと後ろを覗きに行く。
お化けは勘弁だけど、誰か居るんならそれはちょっと心配だから…。

そこに見えた人影…。



「あ〜、ちゃん?」

そこには、しゃがみ込んで、声を殺して泣くあ〜ちゃんの姿があった。

あちゃ〜、今のあ〜ちゃんに聞かせるつもりなかったんだけどな…。
どうしよかと思って、あたしが近づくと。
「ごめんっ…のっち、ごめんね?」
そう言いながら、あたしを見上げてくるあ〜ちゃん。

そりゃそうだよね。気付かなかったとはいえ、『愛していく』なんて言っちゃったからな。



「良いんだよ。あ〜ちゃん。あたしはあ〜ちゃんの側に居れたら、それで幸せだから。ね?」
そう言ってあたしが、あ〜ちゃんの頭を撫でようとしゃがんだ途端に…

ふわっとあ〜ちゃんの香りに包まれたと思ったら、尻餅をついた状態のあたし。
そしてあたしに腕を回して抱きついてるあ〜ちゃん。
ん?どうした?何が起こったの?

「あ〜ちゃん?」
「違う…。違うの、そうじゃなくって…。」
泣きながら一生懸命、言葉を紡いでいくあ〜ちゃん。

「ずっと、言えなくて…言わなくて、ごめんね?」
「何、を?」
これって、本格的に振られるフラグ?
ちょっと待って、まだ心の準備、が…




「あたし…のっちが…『好き』」


…。
一瞬、本気で時間よ止まれって…そう思った。


—つづく—






最終更新:2009年08月22日 22:08