彼女が消えた。
時間が止まった。
あれから、あたしは
ずっと動けないままでいる。
失われた時間を埋めるように
日々、あなたの記憶が蘇り
面影に蹲る。
うっすらと開けたまぶたの先
華奢な後ろ姿。
『なんで、わたしなの?』
『狂おしいほど愛しい人に似てるから』
『・・・うわっ、ひどいなぁw
でもなら、あなたがその人を忘れられない限り、
ずっと一緒にいられるんだ?』
『じゃ、、、“それまで”、傍にいるよ』
んー・・・すごいね。
すごく失礼なコトバに、目の前の彼女がそう呟いたのは
もう、、、何ヶ月前、なんだろう?
ゆかちゃんが、急にいなくなって
あたしは、動揺した。
いや、、、動揺なんて、レベルじゃなかった。
発狂しそうに、、なった。
支えてくれる人が必要だった。
だから、すがった。
ゆかちゃんに似た、、、彼女、に。
失礼は承知の上。
すでに暗黙了解。
なにも、ない。
ただ、一緒にいる、だけ。
当たり前だ、、、なにかしようなんて
そんな発想すらない。
のっちの唯一は、、、、どう考えたって
ゆかちゃん、、、ただ一人なのだから。
「誰のこと、、、考えてんの?」
くしゃくしゃと、髪を撫でられる。
「んー・・・・ゆかちゃん」
最低なのっちの、コトバにも
「やっぱりねぇw」
そう一蹴する、彼女。
彼女には感謝してる。
いなかったら、きっとおかしくなってた。
けど、最低なのは承知で
ココロは、
のっちのココロの向かう先は
ゆかちゃん、ただ一人。
ねぇ、最後の日々
あなたはなにを想ってたの?
のっちはさ
あなたの記憶があやふやになっていく日々
恐怖を感じながらも
確かに、
それでも、、、
そう確かに、、幸せだったんだ。
ほんと、そのときが
最期の時が、くる
その、時まで、、、
傍にいるつもりだったのに・・・
あなたがいなくなる前の夜
ゆかちゃん?
あなたは確かに
のっちに「愛してるよ」、、て
そう、言ったんだ。
元から、コトバには
なかなかしてくれなかったけれど
あなたの記憶があやふやになってからは、、
瞳を捕らえられ、本気のコトバ、、、
初めてだった、、、、よね?
たまらなく幸せな気分で眠りに就いたんだ。
なのに、、、目が覚めたら・・・
あなたの姿はどこにもなかった。
ただ
簡単な手紙を残されていた、だけ。
『のっち、、、ごめんね。
ゆか、このままじゃ、、、のっちのこと
わかんなくなっちゃう・・・それが
一番、怖いんだ。
のっちのこと、わかんなくなったまま
一緒の時間を過ごすなんて、、そんなこと
ゆかにはできないよ。
誰よりも、愛してるよ。それだけは信じてね。
だから、、のっちのこと、
ちゃんと覚えてるうちに、、、、
さよなら』
ずっとずっと 、、、一緒にいよう、、、
て、そう誓ったじゃん!?
けど、、、、
その後に
ポツリと呟いた言葉、も
しっかりと、このココロに刻まれてる、、よ?
あぁ、、、ほんと
ズルいよなぁ・・・
目の前の彼女を抱き寄せ
ゆかちゃん
あなたを想う。
のっちの記憶はあれからどんどん
増えていってるんだ。
それと同じように
ゆかちゃんの記憶は
どんどん
失われてるの、、、、だろうか?
ねぇ
それでも、、いいじゃん?
あなたの記憶ごと
背負う覚悟なんて
のっちは
もうとっくに
できてたのに・・・
ただ
ただ
あなたと共に、生きたい。
ほんと、それだけ、だったんだ。
それだけ
なのに。。。
まだ、遅くない、、かな?
どこにいるのさ、、、ゆかちゃん?
最終更新:2009年08月22日 22:18