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Side N
あ〜ちゃんは、今の気持ちを全部話してくれた。
その間、ずっとあ〜ちゃんを抱きしめていた。

まだ、あの人も好きだってこと、だから、ちゃんとするまであたしには言わないって思ってたこと。
だけど、今言わなきゃって、思ったこと。

嬉しかった。

もちろんあたしを『好き』って言ってくれた事、めちゃめちゃ嬉しくて泣きそうだった。

でも、それと同じくらい。
抱えていた気持ちを、あたしに話してくれたことが、すごく嬉しかった。

ゆかちゃんが言っていた、カギを持っているのがあたしっていうのは、あ〜ちゃんの好きな人があたしだったからなんだ…。
やっと解ったよw

「あ〜ちゃん、話してくれてありがとう。」

ちゃんと迷路の扉開いたのかな…?



Side A
のっちはあたしをそっと抱きしめながら、あたしの話を聞いてくれた。
言葉に詰まるとそっと撫でて、「大丈夫。」って言ってくれた。
だから、ちゃんと最後まで伝える事ができた。

「さっきも言ったけど、あたしはあの人もひっくるめてあ〜ちゃんが好きだから。あ〜ちゃんの側にいたいし、手とか繋ぎたいし、こうやって抱きしめたいよ。もちろん、あ〜ちゃんが嫌でなければだけど…。」

嫌だなんて…そんなことない。

「あ〜ちゃんは、どうしたい?」
抱きしめていた体をそっと離して聞いてくる。

「あた、し?」
「そう、あ〜ちゃん。」

あたしものっちと居たい。けど…。

「良いの?」
「何が?」
「まだ、好きでも…。」
やっぱり気になるには、彼のこと。
「ん?あぁwだから良いんだって。だってあの人を『好き』っていうのはもう、あ〜ちゃんの一部でしょ?」
ニィwって笑うのっち。

はぁ…、まいったな…。
あたしが高いと思っている壁を。
のっちはあっという間に崩してくれる。

本当…敵わないなぁ…。

「ねぇ、どうしたい?」
もう一度質問してくるのっち。



優しくて真っ直ぐなその瞳に、隠せるものなんて
もう、何もないね?

「…うん。あたしも…手ぇ繋ぎたい…。」
そう言うのはちょっと恥ずかしいけど。

「ぅへへへw」
いつか見た、ぱぁって音がしそうなあの笑顔。

うん。のっちが側に居てくれたら大丈夫。

Side N
もしも、あの人が生きていたら嫉妬しまくってそうだけど。
現実。あなたは居なくて。でも、しっかりあ〜ちゃんの中に溶け込んでしまったから。
そのままで良いって思うんだよ。

でももしあ〜ちゃんが、まだ無理だって言ったらそれでも構わなかったけど。

「…手ぇ繋ぎたい…。」って言ってくれた。

もう、嬉しさの連続で浮かれまくりw
「よっしゃw」
あたしはその場で立ち上がって、手を伸ばす。
「はい!どうぞ?」

あ〜ちゃんはちょっとビックリした顔から、恥ずかしそうな顔になって。
そろ〜っと手を伸ばして、あたしの手に自分の手を重ねてハニカム。
その仕草がすごく可愛くってw
そしてその手を握って、まずはあ〜ちゃを立たせる。

そして、右手同士だから、あたしが左手に、と思ったら。



「あ、コレ。」
二つの指輪。
「あ〜ちゃん、どうする?置いていく?」

握手したままの状態で、ちょっとだけ考えるあ〜ちゃん。
「…のっちが持っててくれる?やっぱり置いていくのは忍びないよw」
「うん!分かったw」
良かったね?置いていかないってよ?

あ〜ちゃんと手を繋ぎ直して、二人で並ぶ。

「あ、ちゃんとあの人にも見せていかなくっちゃw」
「うん。」
また正面に戻ってきて、あたしはあの人に向かってピースする。
「ィエーイwやったぜぃ♪」
これからも、あ〜ちゃん見守っててよね?

そんなあたしを見て、隣でクスクスっと笑ったあ〜ちゃんは。

一度、深呼吸をして
あなたに
「ありがとう。」
って、一言そう言った。
きっと色んな想いが込められた一言。
その空間だけは、やっぱり二人だけのもの。

ちょっぴり寂しいって思ったのは内緒だよ?
だってすぐに。
「今、すっごく幸せ♪」

くしゃって笑うあ〜ちゃんがそこに居たから。
だから
「あたしも、幸せだよw」
あ〜ちゃんの幸せはあたしの幸せだからさw

あ〜ちゃんと一緒に、迷路の外を歩き出す


—つづく—





最終更新:2009年08月22日 22:34