「なにしとん」
さっきからバスルームの壁に向かって、体育座りした、裸ののっち。
ゆかは、その背中を、湯船に浸かって眺めてた。
「せっ、精神統一れす」
「こっち向きなよ」
「いや…まだ邪念が…」
「邪念って何よ?」
「え〜…っと、、、」
「ゆかの裸見たらヤりたくなるとか?」
「なんて事言ってるんですか!!」
「あっ!こっち向いた」
「んぐっ///」
たちまち真っ赤になるのっち。
(かっ、かわいいw)
「ほら…早く入らないと風邪引くよ?」
手を伸ばして、のっちを呼ぶ。
「…」
「何もしないから」
「…」
「ね?」
「は、はい」
心を決めたのか、おずおずと手を取って湯船に浸かる。
乳白色のお湯が、少し波打つ。
「はぁー、やっと」
のっちに後ろから抱えてもらうような形で、改めて湯船に体を沈めた。
かなりぬるめのお湯が心地いい。
「のっちぃ」
体重を後ろに預けると、強張るのっち。
のっちの肩に頭を乗せてみる。
すぐそこの首筋。
髪から落ちる雫。
そっぽ向いた顔が少し赤く火照っていた。
(何もしないって言ったしなぁ…)
でも、まぁ…
「許されるよね」
「え?んっ!」
深いキス
慌てた手がさまよって、ゆかの肩を押す。
「ダメ」
離した唇で呟いて、のっちの手に自分のを重ねて繋いだ。
再び顔を近づけると、そっぽ向いた。
「かわいいw」
そのまま、ほっぺに口付けすれば、、、
「お嬢様…」
少し呆れたようにため息ついて、、、
「最後だもん」
顔をこちらに戻して、、、
「夏ですし…ね」
ハの字眉で笑った。
◇◆◇◆◇◆
暑い部屋
熱い体
「んっ、やぁ…あっ」
暑いベット
熱い肌
「ゆっ、ゆか、、、お嬢様ぁ」
暑い空気
熱い吐息
「んっ、あぁ!」
暑い
熱い
暑い
———……
「暑い!」
グリグリ、頭をのっちの肩に押し付けた。
「暑いですね…」
そっと、シーツをかけ直すのっち。
「何呑気に」
肩までかけられたシーツをまた、肩下まで下ろす。
「いや!実際私の方が暑いですからね?」
顔を赤くして、風邪引きますよ…なんて呟いて、またシーツをかけ直す。
「何言っとんの、ゆかもちゃんと暑いですぅ〜」
またまた、シーツを下ろす。
しょうがないですね、なんて笑って、ゆかの頭を撫でた。
あまりに気持ちよかったから、のっちの胸元にすり寄って顔をうずめた。
「のっちは楽しかった?」
「はい?」
「此処に来て、楽しかった?」
「はいwもちろんです」
「でも大変だったでしょ?普段やらない食事の準備とか、」
「いえ、ゆかお嬢様の為ですから」
そう言って、ギュッと抱き締めてくれた。
「ありがとう」
開いた窓から、風が吹き抜けた。
「ゆかもすっごく楽しかった」
「それはなによりです」
「うん、のっちのおかげ」
「何もしてませんよ」
「のっちが居てくれれば、それだけで嬉しくて、楽しくなるの」
「ゆかお嬢様…」
このまま、時が止まってしまえば良いのに…。
そんな願いを込めて、軽く唇を重ねた。
また来年も彼女と一緒に、、、
最終更新:2009年08月22日 22:58