いつだって思い出の中には2人がいて。
笑顔の記憶しかない。
それが宝物になっていく。
積み重ねてく毎日が過去になって、たとえ思い出になっても。
けして色褪せはしない、特別に変わる。
駆け足でここまで走り抜けたけど、大切な物はちゃんと手の中にある。
手を離さないでいたから負けないでこれた。
そう胸を張って誇れるような今を生きてる。
あの頃が辛かったって、笑って話せるのは今が幸せだからだね。
そう話したあの日があったから、一秒一秒を大切に過ごせるようになった。
大切な物が増えていくから、必死になって守る術も覚えた。
たとえそれが間違っていても、どんな時も守ってみせるって自分に言い聞かせて。
泣かないように必死になってる姿を守ってみせるってそう誓ったんだ。
願いはこのままでいること。
じゃなくて、進化し続けること。
いつだって光の中で輝き続けらるように、お互いを高めあっていられたら幸せだね。
言葉にしなくてもちゃんと通じ合えてる。
重ねた掌に込めた想いは、偽りじゃなくて本物だから。
また私達は飛び立てる。
輝く羽根を広げて、高く、高く。
目指す未来を素敵な過去にする為に。
「あ〜ちゃん、何書いとるん?」
「ひゃぁっ!」
「ちょっとビックリしすぎじゃろ」
「なんだ、ゆかちゃんか〜。驚かせんでよ」
「驚かせるつもり全然なかったんだけど…」
「そ、そうなん」
「ねー、何書いとったん?」
「わー!!ダメダメ見せられん」
「えぇー!教えてよ〜」
「ゆかちゃんでも教えられん」
「ぶーぶー」
「拗ねても見せれんもんは見せれんのじゃ」
「ちぇっ、あ〜ちゃんのいけず」
「ゆかちゃん、あ〜ちゃん、どうかしたのー?」
「のっち!?」
「あっ、丁度良いところにきた。あ〜ちゃんが何か書いとったんじゃけど何書いとったんか教えてくれんのよ」
「ふーん。あ〜ちゃん何書いとったん?」
「のっちまで…。も〜、教えられんもんは教えられんっていっとるじゃろ」
「ほらね?」
「ほんまじゃ。あ〜ちゃん、秘密はいけんよー」
「ぷ、ぷらいべーとじゃけ…黙秘権を発動します!」
「なんよそれー」
「ぷらいべーとって…」
「かわいいねぇ〜」
「のっち!!」
「…」
「あっ!照れたぁー」
「はぁ〜、このおにぎりは…何喜んどるんよ」
「だってぇー、あ〜ちゃんかわいいんだもん」
「のっちのあほ!」
「あっ!逃げた」
「えっ?あ〜ちゃん?なんで?のっちのあほって…なんで?」
「あ〜あ〜、のっちの所為じゃ」
「なんで?なんで逃げたの?のっちぜんっぜんわからんのじゃけど…ゆかちゃん分かる?」
「当然」
「まじ!?教えて!」
「いや」
「うっわー。ゆかちゃんいじわるじゃ」
「いやいや、簡単でしょ」
「のっち全然分からん」
「やっぱりのっちは鈍感じゃね」
「なっ!ひつれいな」
「ひつれいじゃなくて、失礼な!でしょ」
「うるひゃいっ!」
「ほんまによー噛むねぇ〜」
「そ、そんな事より教えてよ!」
「それ、人に頼むときの態度?」
「うっ…」
「ほれほれ、ちゃんとお願いしてごらん?」
「あー、もう!…ゆかさまー、教えてくだされーー。はい、これでいい?」
「のっち…ほんま残念な子じゃ…」
「ねー、お願いしたんだから教えてよ」
「い・やw本人に聞けば?」
「ひっでー。この小悪魔!いけず!」
「なんとでも言いんさい」
「ゆかちゃんなんて…」
「何よ」
「ゆかちゃんなんて…」
「だから何?」
「ゆかちゃんなんて…、大好きだぁーー!!!」
「…おにぎりのくせに言い逃げしよったか。」
なんで逃げたんだろう?
別に隠さなくてもよかったんだろうけど、やっぱり恥ずかしいもんね。
のっちはサラッと変な事言うから困る。
でも…嬉しいときもあるんよね。
「あ〜ちゃ〜ん!!」
「!!」
振り返るとのっちがこっちに走ってきてるのが見えた。
反射的に私も走り出す。
なんで走り出しちゃったんだろ?
「ちょっ!あ〜ちゃん?なんで逃げるんよー」
「わからん!」
「わからんって…待ってよー」
とりあえず走っていたスピードを落とす。
のっちの足音が後ろから近づいてくる。
なんだかドキドキしてるのはきっと走ったからだ。
「ふぃ〜。追いついたw」
「なんで追いかけて来たんよ」
「えー。だってあ〜ちゃんが逃げたら追いかけるのはのっちの役目じゃろ?」
「ゆ…ゆかちゃんは?」
「ん?ゆかちゃんなら楽屋におるよ」
「なんでのっちなんよ…」
「ちょっと!ひつれいな!!」
「のっち…ひつれいじゃなくて失礼でしょ」
「うっ…そうとも言う。ってそうじゃなくて」
どうして素直になれないんだろう。
ここで嬉しいって笑えたら可愛いんだろうな。
分かってるのに可愛くない事ばかりしてしまう。
このままじゃのっちも愛想尽かしちゃうよね。
「ごめん…」
「ん?」
「わざわざ追いかけてきてくれたのに…」
「あ〜ちゃん…なんで謝るん?」
「だって…」
「のっちが好きで追いかけてきたんだよ」
フニャって笑う顔…反則だよ。
そんな顔されたら強がりな言葉も言えなくなっちゃう。
「ねぇ、あ〜ちゃんは何で逃げるの?」
「…」
「のっち何か気に障ることした?」
「…」
「何かあるんなら言って?のっちに出来ることならなんだってするから」
「…別に、のっちは何もしよらん」
「じゃぁなんで逃げるの」
「言わんといけん?」
「のっちには言えんの?ならゆかちゃん呼んで来るけど…」
寂しそうに眉を下げるのっち。
そんな顔させるつもりはないのに…。
私って本当にどうしようもない。
「ううん、のっちに言えん事じゃないの。ただ…」
「ただ?」
「ドキドキするんよ…」
「ふぇ?」
「のっちの言葉でドキドキするんよ!」
「えっと…よく分からんのですけろ…」
「かわいいとか…サラッと言うけぇドキドキするの」
「あっ…」
のっちの顔がだんだん紅くなっていく。
私も同じように真っ赤なんだろうな。
「ゴメン!のっち困らせるつもりなんてなかったんよ」
「知っとる」
「はぁ〜…。全然気がつかんかった」
「そ…そんな落ち込まんでよ。う、嬉しかったりもするんじゃけ」
「え?」
「恥ずかしくて素直に慣れんだけなんよ…」
「あ…あ〜ちゃん?」
「のっちは素直じゃから、真っ直ぐじゃから、その言葉の威力が強すぎて嬉しいのに素直になれんの…」
「あ〜ちゃん!!」
びっくりした…。
のっちに呼ばれたと思ったら、いつの間にか私を呼んだその人の腕の中に包まれてる。
だから…のっちは真っ直ぐなんよ。
「ゴメン。でも…まだ放さないから」
「のっち?」
「しばらくこのままでいさせて…」
のっちの鼓動が聞こえる。
きっと私の鼓動ものっちに聞こえてる。
落ち着くけど、落ち着かない。
なんか不思議な感じ。
のっちも同じ気持ちなのかな。
「あ〜ちゃん、かわいい…」
「ふぇ?」
「かわいい、かわいいすぎる」
「あ、あの…、さっきの会話ちゃんと聞いてたよね?」
「うん」
「なら…」
「あ〜ちゃんが悪い」
「なんでよ!」
「のっちのツボを押してくるあ〜ちゃんが悪い」
「はぁ!?」
「ていうか、あ〜ちゃんは何してもかわいい!!」
「…」
「かわええんじゃー!!」
「のっち〜♪調子に乗るのもいい加減にしたほうがいいよ」
「あっ、ゆかちゃん…」
「うひぃぃ!!」
ゆかちゃんに耳を引っ張られて私から離れていくのっち。
…ちょっと寂しいかも。
「あ〜ちゃん、あのアホに何もされんかった?」
「う、うん。だいじょうぶ」
「ゆかちゃんヒドイよー」
「自業自得じゃ」
「ケチ…」
「のっち〜?」
「ごめんらさい!!」
ゆかちゃんの超笑顔に固まるのっち。
あ、いつもの感じだ。
「さっきはゴメンね」
「えっ?」
「あ〜ちゃんにも秘密にしたいことってあるよね」
「あ…」
「もう無理に聞き出そうってせんけ、あ〜ちゃんから言ってくれるまで待つよ」
「ゆかちゃん…」
「あ〜ちゃん…」
やっぱりゆかちゃんに抱きしめられると安心する。
優しくて、あったかくて、心の底から幸せになる。
私もゆかちゃんの背中に腕を回してギュッと力を込める。
「ちょっとまったぁぁぁー!!」
心が落ち着いてきていたのに、のっちが叫ぶ声で引き戻された。
「もう、何?」
「何?じゃないわー!のっちは?のっちの存在は?」
「あー忘れてた」
「まーじーでー…」
「ごめんごめん」
「ゆかちゃん…悪いって思ってないでしょ」
「うん」
「!!」
のっち必死すぎ…。
でも、なんだろう…カワイイ。
そっか、こういうことなんだね。
のっちの気持ちが分かるかも。
ゆかちゃんもそう思ってるみたい。
のっちを弄ってる時、顔がにやけてる。
気がついてないのはのっちだけ。
「のっちもこっちおいで?」
「あ〜ちゃん!?」
ゆかちゃんと私の間にそっとスペースを作る。
やっぱり3人じゃないとだよね。
「あ〜ちゃん大好き!!」
「あ、ありがとう…」
「のっち、ゆかは?」
「ゆかちゃんは…いじわるしないなら好き」
「えー!さっき大好きーって叫んでたじゃん」
「あ、あれは…空耳じゃ」
嬉しそうなのっち。
ちょっと不満そうな顔してるけど、瞳は優しいゆかちゃん。
やっぱり私達は3人で1つなんだよね。
こんなやり取りもきっと素敵な過去になる。
いつだって思い出の中には2人がいてくれる。
もっともっと素敵な思い出増やしていこうね?
「2人とも大好きだよ!」
〜end〜
最終更新:2009年08月22日 23:04