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「のっち何出るー?」
「んーっと…ムカデ競争がいいか、なー?ゆかちゃんは?」
「ゆかは障害物競争にしよっかな」
「えー一緒にムカデ出ようよムカデ!」
「やだ。朝練とかあるっぽいじゃん」
「絶対楽しいよ朝練も!」
「やだ。」

楽しかった修学旅行も終わって一息つく間もなく、次は体育祭の準備に追われております。
ムカデ競争絶対楽しいと思うんだけどなー。ゆかちゃんは障害物競争にするってきかない。折角だから一緒のに出たいのに…のっちが障害物に出たらいいじゃんってのは言わないでね?

「じゃあ自分の出たい種目の所に名前書きに来てくださーい」

「ほら、行こ?」
「本当にいいの…」
「は?」
「障害物にしてのっちと離れちゃっても、本当にいいの…?」
「のっち…」
「のっちと息あらげられなくても本当に、」
「いいよ。何言ってんの」

ゆかちゃんは笑いもしないでスタスタ黒板の前まで行ってしまった。
なんだよもー。冗談じゃんかもー。さ、のっちも書きにいこ。

「…ん?あ〜ちゃんムカデ出るん?!」
「うん、楽しそうだから。のっちも?」
「のっちものっちも!やったー!あ〜ちゃんと一緒♪」
「ふはは。やったーのっちと一緒♪」

そう言って、あ〜ちゃんはそっとのっちの両手を握った。それがなんだか嬉しくてのっちも握り返す。
ぶらぶら揺らすと一緒に体もゆらゆら揺らすあ〜ちゃん、かわいいなぁ〜!

「ねぇねぇ、あ〜ちゃん他に何出るん?」
「ん?女子400mリレー出たい。のっちは?」
「のっちは玉入れとかでいいや」
「玉入れー?リレー一緒に出ようよー」

あら!誘われちゃったぁ♪ぶんぶん振ってた手を更に振り回しておねだりなんかされちゃったら、こりゃたまらんですな!
や、でものっちリレーはちょっと…

「いや〜でもリレーはねぇ…」
「えー。出よう?楽しいよ?」
「やーでも」
「出ようよー」
「やー」

やー…これは気持ちがいいもんですね!あ〜ちゃんがのっちを求めてくるなんて…ぐふふ♪
かわいいかわいいめっちゃかわいい!
よし、これからはもうちょいツンでいこう!

「…ね、のっち、なべなべ底抜けしよ」

いや〜かわいいかわい……なべなべ底ぬけ!?
ニヤニヤしながらツンツンしてたらあ〜ちゃんが唄い出した。

「なーべーなーべー♪そーこぬけー♪」

そーこが抜けたら返りましょ♪っておい!なんだこの展開!無邪気だ…無邪気すぎるよあ〜ちゃん!

「ちょ、あ〜ちゃん。これ懐かしい!」
「ね♪小さい頃よくしたよね。じゃんけんほいほいとかも!なーべなーべー♪」
「ふふ!そーこぬ、」

ふと前を見るとゆかちゃんとバッチリ目があった。うわっめっちゃニヤニヤしてる!
やばい、なんか急に恥ずかしくなってきた!はよ返らんと!

「返りま」

しょ!…でまたあ〜ちゃんと向かい合わせになったら…あ、ダメだ。
何あのえくぼ。めちゃくちゃかわいい。

「リレー出よ!」
「…出る。」


つづく





最終更新:2009年08月22日 23:05