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サイドK


『ゆかちゃぁぁーん!!』
待ち合わせた大学近くの駅。
あ〜ちゃんは車に乗って、相変わらずの賑やかなテンションで登場。
1時の待ち合わせが、30分も早い。

『あ〜ちゃん早いねぇ!』
『だって超久しぶりで、嬉しくって、緊張して、、早く出すぎた!w』
車から降りて、慌ただしく身振り手振りをしながら話す仕草に笑ったら、
『でもゆかちゃんだって早いじゃん!』
『・・・・・早く出すぎたっ!w』
チロッて舌を出したらあ〜ちゃんも笑った。


『じゃ、いこっか!』
そう言って車に乗り込もうとした時、、

—シャンシャンシャン—

携帯が鳴るからビックリして画面を見る。
『ん?あれ?管理人さんだ。ちょっといい?』
あ〜ちゃんに断って電話に出る。





㊖㊖㊖㊖㊖


『ゆかちゃん、どしたん?』
『・・・なんか、家に荷物届いたみたいで、、来てくれって、、、』
『はっ?まじで?なにこのタイミングー!』
『・・・・・のっちの荷物かもしれん、、、』
『あ、あぁー、、まったく。言っとけばいいんにw』
『ふふっwまぁ、のっちらしいといえば、、』
『のっちらしいけどねw』
そんなふうに言い合って、いったん家に戻ることにした。
のっちが着くのは3時すぎ。
余裕を持って待ち合わせたから、まぁ、大丈夫か?
まったく。。
言っといてくれればいいのに!
相変わらず不精だし、相変わらずゆかを驚かせてくれる。
予測不可能なのっちの言動。
もうすぐ会えるというのに、こんな間近になっても振り回すのね?
ふふっwでも許す。
もう、ぜぇーんぶ許す。
ゆかはのっちになら振り回されてもいいんだもん。





家までの道をあ〜ちゃんの車で揺られながら戻る。
『こっちなんだー!?』
『あ、そっか。あ〜ちゃん来たことないもんね?』
『あーないねぇー。愛の巣愛の巣w』
『なんよそれーw』
『ふふふ。照れなくていーってw』
『ふふw』
角を曲がる。
もう家までは一本道。
『もうずっと真っすぐ?』
『うん、そう。目印とかないけどねー小さい道だからw』
『通り沿いよりいーじゃん』
『まぁねー』
道のまわりにはあまり整ってはいないけど緑が植えてあって、
大きな看板もお店もないけど可愛いパン屋とのっちが好きなカレー屋さんがある。
『あ、なんか目印みたいなんあるじゃん!w』
『へっ?どこどこ?』
『ほら!あそこっ!!』
『え〜?もう、うち着いちゃうよー?』
『ほらほらっ!!あそこっ!!』


———えっ?———


あ〜ちゃんがドヤ顔で見てるのが視界の隅に入った。
だけどその顔を真正面から見ることはできなかった。
だって私の目は本当に見つめるべきものを見つけてしまったから。


———なんで?———


頬を伝うのは涙。
見つめる先には愛が。
予測不可能すぎる。
振り回しすぎだよ。
でもゆかは、
泣きながら笑った。
頬を伝うのは涙。
見つめる先には愛が。


ずるいなぁ、、。
こんな時くらい
ゆかに迎えに行かせてよ。ずるいよ、、のっち。








最終更新:2009年09月03日 19:48