それは何気ない仕草
あなたが
ふわりとした髪を耳に掛けた
ただ
それだけのコト
見えた形の良い耳と
顎のライン
それだけなのに
美しいと思ってしまった
伸ばしてしまいそうになった右手を
左手で抑えた
だけど
視線は外すことができず
あなたを捕らえようとしている
「なに?」
視線に気付いたあなたにそう言われ
ようやく視線を外す
「変なの〜w」
そう言いながら
また
ふわり
彼女へ飛んでいく
彼女も
あなたの光の粉に誘われ
引き寄せられたひとり
あなたが捕まえられやしないかと
不安になる
私と違って
あなたに簡単に触れてしまうから
お願いだから
捕まらないで…
他の誰かに捕まるくらいなら…
この手で捕まえるから
どうしたら
あなたを
捕らえられる?
その2-Side A
あなたの視線に気付いた
そして
あなたの気持ちに気付いてしまった
その瞳が
あたしを捕らえたがっている
でも
あたしはもう
捕まっているの
だから
これ以上
あたしからは
捕まってあげない
あなたから
捕らわれたい…
あなたがその気になれば
その大きな手を伸ばせば
すぐに捕まるところに居るのだから
けど
今はまだ
ふわり
逃げる
だってほら
彼女に近づくと
また
あなたの瞳が
あたしを捕らえたがっている
ねぇ
早く
…速く
あたしを捕らえて?
そして
囚えて…
その2-Side N
キミに触れるたびに
彼女は動揺する
言葉や行動ではなく
その瞳が
すべてを語っている
キミの事となると
彼女は分かりやすい
自分では
気付いていないのだろうか?
キミは
気付いたみたいだけど…
でも
キミは
今までと変わらず
ふわり
彼女からあたしへと
羽を休めにくる
一つ変わったのは
その表情
戸惑いはなくなり
どことなく
妖しさをおびている
その妖しさが
さらにキミを
美しくする
そしてまた
彼女と
あたしを
引き寄せる
解ったよ…
キミが彼女を望むのなら
いくらでも…
彼女を動揺させてあげるよ…
—つづく—
最終更新:2009年09月03日 19:50