ラスト-Side K
あれほど
触れることを恐がっていたのに
それよりあなたが
誰かに捕まる方が恐かった
許せなかった
だから
彼女がいなくなった部屋で
あなたを…
抱きしめた
もしも
それで嫌われても
それで良かった
だって
捕まえたら
逃がす気なんて
なかったから
たとえ
その美しい羽を
傷つけることになっても…
でも…
「やっと捕まえてくれた」
え?
予想外のあなたの声に
ふと視線を合わせると
その輝きに
どこまでも
引き寄せられる
「ねぇ…
もっと
逃げれないくらい
ゆかちゃんに
囚われたい…」
そっか
望んでくれてたんだ…
大丈夫
手を伸ばした瞬間から
そのつもりだったから
ふわり
どんなに飛び回っても
心だけは自由にしてあげない
あなたは
私の蜜だけ吸えばいい
甘い
甘い口付けで
あなたを
囚える
どこにも
行かないで…
あぁ
囚われたのは
私か…
ラスト-Side A
ようやく
捕まえてくれた
大好きなその手で
捕まえてくれた
そして
不安から欲望へと
色を変えた瞳の色
それ…
嫌いじゃないな
ドキドキする…
だから
もっと
もっと欲してよ
逃げられないように
心を繋いで…
縛りたいなら縛ってくれても良い
あなたじゃないと
意味なんてない
どんなに
甘い口付けでも
あなた以外なんて
意味なんかない
あたしを引き寄せるのは
あなただけ…
あなたの蜜を吸うのは
あたしだけ…
誰にも
譲らない
ラスト-Side N
キミは相変わらず
自由に飛び回っている
あたしの所にも
来てくれる
けど
以前と違って
彼女の視線は柔らかい
ちゃんと
知ってるからね
キミの帰る所が
自分の所だって
でも
キミは時々
彼女を誘うように
悪戯していく
そうすると
ほら…
彼女の中の欲望が
顔を覗かせる
捕らえたはずのキミに
心の自由を奪われてる
ねぇ
囚われたのは
どっち?
…きっと
花の方だ
だって花は
光の粉から
逃げられないから
ふわり…
彼女の隣で舞うキミは
美しく
輝く
Butterfly...
最終更新:2009年09月03日 20:18