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次に意識を取り戻したとき、あたしは幽体になっていた。
でもばっちり洋服を着てるし、自分的に実感は全くない。
にしても体はどこいった!?これかな?
布団の中に眠るあたし・・・?


そこでやっと思い出した。
そうだ。家系図!
ってことは・・・    このひと、あたしの先祖の『有香』?


自分で言うのも嫌だけど、ホントにあたしにそっくりだぁw
こんなに遠い先祖に似るもの?
少し違うところというと、
あたしにはない左目の下のほくろ。
あたしよりもずーっと長い黒髪。


しかし、普段自分ってこんな顔して寝てんのかなぁ?
まぬけとゆーかぁ・・・  わかんにゃい。


「んぅ・・・」

やばっ!起きる!見つかる!

とっさに部屋を見渡しても隠れられるようなモノがない。
ゆっくりと上半身を起こした有香とばっちり目が合ってしまった。


            •     んっ?      気づいてない?  ってゆーか見えてない?


どうやら見えていないようだ。有香はなんにも無かったかのように布団をたたんで、寝室を出て行く。

とりあえず追っかけるか。よくわからんけど。


廊下に繋がる襖を開けようと手をかける。

すかっ・・・            ん?
もう一度。

すかっ・・・。

透ける。あたしの手が透けとる。


「うわぁ・・・ ホントに幽体なんだぁ。 ちょっと凹むわ・・・」


どうせならと思って襖に突っ込んでみた。ちょっと抵抗はあったけど。
案の定すんなり通り抜けた。


「便利じゃねぇ〜・・・」


足音なんてしないけど、なんとなく足音を殺すように歩く。
有香は、3つほど先の部屋の前で立ち止まった。





「綾香様?入ってもよろしいですか?」
「どうぞ。」

どうやら、さっきのあ〜ちゃんもどきの人の部屋のようだ。
てゆーか名前までいっしょだ。そしてあたしは堂々と立ち聞きw

有香は、『綾香様』の前に跪いた。

「有香ちゃん。今は二人っきりだから。崩していーよ。」
「はーい。 さっきはごめんね。びっくりしたでしょ?」
「びっくりしたわぁ・・・ ほんとに大丈夫?」
「うん。なんか変な夢みてたよwなんだか薄暗い倉庫にいてさ、あたし変な格好してた。」

なるほど・・・  一時的にお互いの意識が混線したらしい。
って、あたしもあたしで納得しちゃいけんとこじゃろ。 なんて自己ツッコミw

「へぇ・・・ あ、何も来てない?」
「あやちゃん、気が早すぎ。忙しい方なんだし、昨日渡したばっかりだよ?」
「そーだよね・・・  うん。分かった。 あ、この間の写本は?」
「ああ、そっちは終わってるから後で持ってくるね。」
「最近は面白い読み物が多くていいわ。有香ちゃんのおかげ。」
「そう? じゃあ一回部屋に戻るから、また後で。」

そう言うと、有香は急にすっと立ち上がって、『綾香様』に近付くと、顔を寄せた。

角度的に見えない...  なにしてんのっ!?
なんかあやちゃんとゆかがアヤシい関係みたいに見えてヤダ!

とゆーか写本とか忙しい方とかなんなんよ!?わけわからん!


いろいろ考えてるうちに有香が戻って来た。
「では、失礼致しました。 後ほどまた伺いますので・・・」

とりあえず、有香の後をついて歩けば、変なとこにいく事はなさそうだし、だれにも見えないんだから大丈夫かと思って、ひたすらくっついて歩いた。
有香に続いて廊下の角を曲がったその時だった。




どん。   




「いって〜・・・」
「すいません・・・ あたしの不注意で・・・  って あれ?」
ん・・・?  なんで人にぶつかったんだ?
あたし透けるんじゃないっけ?

猛スピードでいろんな事を考えていると、ぶつかった人が声をかけて来た。

「こちらこそすいません・・・  お怪我は?」



てゆーか待って、この人の顔・・・   のっち!!?



つづく







最終更新:2009年09月03日 20:38