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Side K
只今、ラブラブな二人暮らし中です。
正直、こんな展開になるなんて想像しとらんかったけぇ、数ヶ月経った今でも夢なんじゃないかって思っちゃう。

点けたままのテレビから流れるCMのメロディーを口ずさみながら、最愛の人の帰りを待つ。
といっても、一度帰ってきたと思ったら、30分ほど前にまた突然出かけてしまったんよ。

帰ってきてから、休みだった土曜日が午前中だけ仕事になっちゃったみたいで。
私が「寂しいなぁ…」って一言言ったら、ちょっと考えるみたいにして
「まだ、開いとるかなぁ…。」
なんて呟いたかと思ったら
「ゆかちゃんごめん!ちょっと出掛けてくるわ!」

「え?今から??」
「うん!30分で戻ってくるけぇ!」

ニッて笑って、財布だけ持って、あっという間に出て行ってしまった。

きっと何か閃いたんじゃろうけど…。
大抵こういう時は、なんかビックリするようなことをしてくれるんよね。

そして…

「ただいまーw」
「おかえりー♪」
玄関から聞こえた声にぱたぱたと走っていくと




「ぉわw」
思わずリアクションが大きくなってしまった。
「えへへへw」
めっちゃ笑顔で私を見てるあ〜ちゃん。

「かっわいぃwwあ〜ちゃん、その子どうしたん?」
その腕には、ずっと寝てる可愛い子犬が…。
「えw買ってきちゃったwはい。」
その子を私の腕に収めてくれる。

あ、紹介が遅れたけど。彼女が私の最愛の人。
たまにあやちゃんて呼んだりもするけど、あ〜ちゃんです。

「買ってきた…てそんな安くないじゃろ?」
「いざピンチの時のためにコツコツしとったんがあったけぇ。」
「それ、あ〜ちゃん大事なのじゃぁ…。」

「ん?だって、ゆかちゃんが寂しい思いするなんて、そりゃぁwもー、あたしにとってのピンチじゃけぇw今使わにゃぁ意味ないじゃろ?この子おったら、一人より寂しくないじゃろ?」

もう、何それ?ちょっとカッコ良くない?そういうトコ好きw
嬉しすぎて泣いちゃうよ?

「あ、ゆかちゃん泣きそうじゃw」
なんてからかってくるから
「な、泣かんもん。」
そこはぐっと堪える
「ぇえw?目ぇうるうるしとるよ?」
ニヤニヤして私を見てるあ〜ちゃん。




「っ!ニャかんもん!」
知ってるでしょ?あ〜ちゃんと一緒で、私が負けず嫌いなの。
私が回れ右してリビングへ戻っていくと。

後ろから
「にゃかんもん!ww」
私の真似をしながら、嬉しそうに付いてくるあ〜ちゃんが楽しそうで、私も楽しくなってリビングをグルグル…。
なんか追いかけっこみたいw

何周かしてさすがに疲れてきて床に座り込む
「は〜w疲れたー。」
「ゆかちゃんグルグルし過ぎw」
あ〜ちゃんも隣に座ってくる。

「ふふふw」
「あははw」
なんかテンションが上がったままで笑いが出てくる。

ちょっとして落ち着いたところで。
「はぁ〜あwそれにしても、この子全然起きんね。」
ずっと抱っこしていた子犬を顔の前に抱き上げて、軽く揺らしてみたけど、それでも起きない。
「じゃろぉ?ずっと寝とるからに。なかなかの大物になる思ぅてぇ、この子にしてみたんよ。」

なかなか起きないその子をまじまじと観察。
「ねぇねぇ、この目の上んトコ…。」
「あw気付いた?」
そこだけ毛の色が違ってて
「眉毛みたいじゃw」
「なんか可愛くない?」
「うんw」




「あー、そうじゃ、名前。ゆかちゃんが決めんさいな。」
「えぇの?」
「そりゃぁ、ゆかちゃんの方がいっぱい一緒におるんけぇ、そっちの方がえぇじゃろ。」

わぁ、嬉しいな。どうしよっかな〜。
ん〜…。

「…っち。」
「ん?」
「決めた!のっち!のっちにする!」
「のっち?また犬にしては珍しい…。」

「ひひw良いのー。今からのっちだぞ?おーい、のっちぃ?」
さっきみたいに揺らしてみると

くぅ?って声がしてちょっとだけ目を開けてくれた。
超可愛いww

「あ〜ちゃん!あ〜ちゃん!見た見た?のっちで反応したよ?」
「はぁ…ホンマじゃ。」




Side A
のっちで反応した子犬に顔をくっ付けて
「めっちゃ可愛い!」
って言うゆかちゃん。

そのふにゃっていう笑顔につられて、あたしも笑う。
喜んで貰えて良かったぁw

一人ほくほくしてたら、肩にぽんと顔を乗せてきて
「あ〜ちゃん、ありがとう♪」
なんて見上げられたら、可愛いでしょそれ。

ギュッとしたくなったけど、ゆかちゃんがのっちを抱っこしてるからそうもいかず…。
まぁ、今日はのっち初日だし、我慢しちゃる。


しかし、予想以上に元気に育ってくれちゃって。
しかも、あたしのゆかちゃんに色々と…。

えぇwい!のち公になんて負けるもんかぁ!



—つづく—






最終更新:2009年09月03日 20:52