保健室でバンソーコー貼ってもらって速攻で制服に着替えて教室に行く。
移動中ずっとあ〜ちゃんはのっちの体のどこかしらに触れていて…心の中でちっさいのっちたちがお祭り騒ぎを起こしていました。
でも触れてくるくせにあんましゃべんないんだよね。なんだろ。何考えてんだろ。
「んー……」
「どうしたん?そんな考えこんでるフリして」
「フリじゃないから!本当に考えこんでんだよ。」
「えー何?悩みとかあんの?のっちのくせに?」
「ちょ、ゆかちゃん時々酷いよね……悩みって言うか、んー…なんかさぁ、」
「ん?」
「モヤモヤする」
「モヤモヤ?」
「こう…肺に雨雲がパンパンに詰め込まれてるみたいな…そんなモヤモヤ。」
「何その例え。あ、タコさんウインナーちょうだい?」
「ダメ!とにかくなんかモヤモヤすんの」
「それ、なんのせい?」
「なんの…?」
「いや、誰のせい?のがいいかな。」
「…誰の」
簡単だ。あ〜ちゃんのせいだ。
ゆかちゃんは全部分かってるみたいな顔をしてのっちのタコさんウインナーにお箸を伸ばした。…ダメだって言ったのに…。
「…なんかね、朝保健室行ったあとくらいから、あ〜ちゃんがあんましゃべってくんなくてね。なんかね、それがやなの。」
「うん」
「でもね、そのわりには触れてきたりして。けどしゃべんなくて、何考えてんだろって」
「うん」
「……何考えてんの?」
「知らん」
「だよね。はぁ〜」
「知らんけど、心辺りならあるよ」
「え!何何何!」
「あ〜ちゃんがしゃべんなくなったの、保健室行ったあとからだった?」
「え?」
「保健室行く前からじゃない?」
「……あ」
「ふふ。そう言うことだよ」
「…………どういうこと?」
「鈍感!」
ゆかちゃんはがくっと頭をうなだれた。鈍感?のっち自分では敏感な方だと思ってるんだけど、鈍感なの?
あ、ゆかちゃんのつむじ。なんかかわいい。
「保健室行く前、のっち何した?」
「行く前ー?…傷口洗って、あ〜ちゃんに拭いてもらった」
「そのあとは?」
「えーっと…あ〜ちゃんに拭いてもらって、ゆかちゃんに舐めてもらて、バンソーコー貼った」
「そこ」
「え、どこ?」
「そこ」
「だからどこ?」
「ここまでいったんだからあとは自分で考えんさい。ごちそうさまでした!」
「あ、ちょっと待ってどこ行くの?」
「次の国語の教科書忘れたから借りに行ってくる」
「待ってのっちも行く!」
「まだ食べてるじゃん。いいよ、すぐ帰ってくるから。」
「でも一人やだよ…」
「ふふ、すぐ帰ってくるよー」
「あ!ゆ、か…ちゃん」
行っちゃった…もうなんだよ。一人でご飯食べんの寂しいじゃんか。しかもそこってどこなんよ。それくらい教えてくれたっていいじゃん。
つづく
最終更新:2009年09月03日 20:54