Side A
犬の成長は早い。数ヶ月もしたら結構おっきくなっとる。
しかも…。
「ひゃっwコリャのっちw」
またゆかちゃんの足に飛びついとる。
スカートなんて穿いてた日には、顔突っ込んでくるけぇ困ったもんじゃ。
そりゃ、ただの犬の習性かもしれんけども…。
見とるこっちからしたら、のっちはエロ犬じゃ。
「のっちお座り!」
ゆかちゃんの言葉にちゃんとお座り。
おお、いつの間に出来るようになっとん。
しかも、めっちゃ尻尾振って、軽くドヤ顔だしw
ちょっと可愛いと思ったのに…。
ほいじゃぁ
「のっちお手。」
あたしの声にきょとんとするのっち。
何よ、あたしの言う事は聞けないっちゅうんか?
いや、ま、尻尾は相変らずブンブンじゃけど…。
「あ〜ちゃん、のっちまだお手覚えとらんのよw」
隣でちょっと笑いながら言ってくるゆかちゃん。
「あ、そうなん?てか、ゆかちゃん、何で笑っとるん。」
「え?だって今あ〜ちゃん、『あたしの言う事は聞けないんか!』って顔に思いっきり出てたけぇw」
「あれ、出ちゃってた?」
「うんw出とった出とった。」
「よぅ見とるねぇ。」
「そりゃーまー…、好きじゃけぇ…ねぇーのっち〜?」
何か嬉しい事を、さらっと仰ったみたいですけど?
わしゃわしゃとのっちの頭を撫でながら、照れてるのが可愛いじゃないかぃ?
のっちから視線をチラッと向けたゆかちゃんと目が合って、例のふにゃ笑顔。
もう、何なん。それは、萌えじゃろ。
こりゃぁ〜、ちょっとー、行くっきゃないでしょ。
「じゃ〜さぁ?」
「ニャン?」
ニャン?て…、そんなに萌えさせてどうする気よ。
「今、何て思っとるか分かる?」
じーっとゆかちゃんに熱い視線を送る。
「ん?」
って、顎の下に右手を添えて考えてる。
そして、チラッとゆかちゃんの唇に視線を動かすと。
あ。って顔が赤くなって。
「へへへwゆかちゃん分かった?」
「分かっちゃったw」
さすがゆかちゃんw
「しても良い?」
「良いけど〜、のっち見とるよ?」
「え?じゃあ、ゆかちゃんのっち抱っこして?」
「ほい。」
言ったとおり、膝にのっちを乗せるゆかちゃん。
「そいでぇ、こうしたら見えんじゃろ?」
掌でのっちの目を塞いでそう言う。
視界を塞がれたのが嫌らしく、顔を振ってあたしの手を振り解こうとしてる。
「ちょっと可哀想かも…。」
苦笑いのゆかちゃん。
「でも、見せたくないっしょ?じゃけぇ、のっちの為にも早くしちゃお?」
そう言って、空いてる方の手でゆかちゃんの頬に掛かる髪を耳に掛けて、そのまま頬に手を添える。
だけど、まだのっちが気になるみたいで、視線が行き来してる。
しょうがないなぁ。
「ゆか?」
「ふぁw」
顔を赤くして、一気にあたしに釘付けになる。
ゆかちゃんは、あたしに呼び捨てにさらるのが好きらしい。
だから、気持ちをこっちに向けたい時は呼び捨てにしちゃう。
「ふふwゆかちゃん可愛い。」
ホントに可愛くて、キスだけじゃ足んないかもw
まぁ、続きは後でゆっくりと?
(おまけ)
Side N
のっちの二人のご主人様。
ゆかちゃんと
あ〜ちゃん
何だか、あ〜ちゃんがゆかちゃんのことを見てたかと思ったら、ゆかちゃんが赤くなった。
何々?ゆかちゃんどうしたん?
と思ってたら、のっちを抱っこしたゆかちゃん。
わーいw抱っこ抱っこ♪
って喜んでたのに、急に目の前が真っ暗になって。
「こうしたら見えんじゃろ?」
ってあ〜ちゃんの声。
え!何々?
のっちっ、のっちも見たい!
何か分からんけど、のっちも見たいのら!!
一生懸命あ〜ちゃんの手をどかそうとするけど、あ〜ちゃん手強い…。
やっと明るくなったけど、別に何もなかったみたい…?
ふあ〜、なんだぁ、いっぱい動いて損しちゃったょ。
でも、相変らずゆかちゃんの顔は赤くて。
「また、後でね?」
なぬ!?
あ〜ちゃん、またのっちを抜け者にする気だぁ!
ずるいずるい!
のっちにも教えて!
ゆかちゃんに縋っても
照れた顔で頭を撫でてくれるだけで…
うw
のっち気になって寝れないろ?
何て思ったけど、寝床に就けば見事に朝までぐっすりなのっちでした…。
そして、また一日。
いっぱい遊ぶのだw
—つづく—
最終更新:2009年09月03日 21:24