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あービックリした。保健室で始めちゃうんだもんなぁ。今でも思い出しただけで鼻血が出そうだよ。
そんな感じで結局ご飯を食べられなかった。昼休み終了まであと3分。
「綾香ちゃん綾香ちゃん!」
誰かがあ〜ちゃんを呼んでる。あ〜ちゃ〜ん、呼んでるよ〜。
「綾香ちゃんってば!」
肩を叩かれた。振り向くのっち。知らない子。多分あ〜ちゃんの友達。
「え、違いますけど」
そう言ってのっちは手をヒラヒラ。キョトン顔のなんとかちゃん。あ、しまった。今のっちはあ〜ちゃんなんだ。
「あははっ、やっぱり綾香ちゃんって面白いね〜!」
笑われた。良かった、バレたらどうしようかと…。
「あのさー今日の放課後カラオケ行くんじゃけど、綾香ちゃんと有香ちゃんも行かん?」
「え…っと、」
あ〜ちゃんだったら行く!って即答してるだろうな。かっしーも一緒に誘われる辺り、やっぱりクラスの子からすると二人は仲良しってイメージなんだね。
その時、授業開始のチャイムが鳴り響く。立ち歩いてる子達が慌てて席に座る。のっちも座らないと。
「じゃあ授業終わるまでに決めといてね!」
さーて、どうしたものか…。


◆A-side◆

授業が始まってしばらくして、携帯がポケットの中で震えた。マナーモードにしてあるけど、ちょっとビックリ。誰よ。
体が入れ替わったんだから、携帯も交換しないと、ってあ〜ちゃんの提案で、今はのっちの携帯を持っている。カッコ良いスライド式の携帯。のっちらしい。
先生に見つからないように、机の影に隠してこっそり画面を見る。『送信者・あ〜ちゃん』の文字。つまり、あ〜ちゃんの携帯を持っているのっちからのメールだ。勝手に使うなってあれほど言ったのに。
『クラスの子に放課後カラオケ誘われたんだけど、どうする?かっしーはどっちでも良いってさ』
どうする、ってアンタが決めんさいよ。けど付き合いもあるし…。
『あ〜ちゃんも着いてくけぇね!そう伝えてヨロシク』
パパッと打って送信。のっちがやらかさんか、監視役が必要じゃろ?ゆかちゃんだけじゃ頼りない訳じゃないけど、とりあえず。
あ〜そう言えば最近カラオケ行ってなかったな。のっちの歌声が久しぶりに聞きたくなった。

◆N-side◆

授業が終わって放課後。さっきの子達が帰る支度をしてやって来た。若いね若いねJKだね。


「綾香ちゃん、行くか決めた?」
このリーダーっぽい子、鈴木さんと言うらしい。他にも4人いる。なんか皆、可愛らしくてキラキラしてる。
「えっと、あ〜ち…のっちも誘って良いかな?話したら行きたいって言い出して…」
困るよねー中身はあ〜ちゃんだけど、のっちなんかが着いて来ちゃ。何の面識も無いのに。
そう尋ねたら、5人の顔色が急に変わった。あ、断られた時はどうすれば良いんだろ?あ〜ちゃんに聞くの忘れてた。
「大本さん!?全っ然OKだよ!」
「え、ホント?」
わーい。なんか嬉しいね。
「じゃあ今から呼ぶね」
そう言って、あ〜ちゃんに電話しようとすると、ちょっと待って!と女の子達に止められた。
「まだ心の準備が…」
「あと5分だけ待って!」
皆、化粧品や鏡を取り出し、メイクし始めた。おー早い早い、みるみる目が大きくなっていく。
首をかしげてると、かっしーが小さな声で耳元で教えてくれた。
「この子達、皆のっちのファンなんよ」
「うっそ…」
あ、そう言えば見た事あるかも…去年のバレンタインにチョコくれた子達だ。
「大本さんとカラオケなんて夢みた〜い!」
あの〜、本人ここにいますけど?

◆14:End◆





最終更新:2008年10月11日 14:47