Side A
目が覚めると、空っぽの布団が目に入る。
昨日、あたしの為にのっちが敷いてくれた布団。
やっと陽の目を見れるって、嬉しそうに敷いてくれたのにw
そう思ったら、ちょっと可笑しくなった。
時間を確認しようと、その空っぽの布団の枕元に置きっ放しだった携帯を取ろうと、手を伸ばしたところで。
あたしのお腹辺りにあったのっちの手に、グイッと引き寄せられる。
わw
離れていたのっちの体温と触れ合って、またドキドキしてしまう。
というか、のっち起きてるの?
気になって後ろを確認してみたけど。
まったく起きてる気配はなくて…コレ無意識なの?
それはそれで、何だか嬉しいかもw
携帯を取り損ねたあたしは、体をのっちの方へ向きを変えて、二度寝することにした。
いつもならしないんだけど。
今日は休みだし。
のっちと一緒なら二度寝も良いかなって。
もう少し、この温もりに包まれていたいって思ったから。
Side N
朝起きて、好きな人が腕の中にいるって、すごい幸せw
嬉しくって思わずぎゅっと抱き寄せたら、「ぅん…」て目を覚ます愛しい人。
「あ、ごめんw起こしちゃった?」
「ん、平気だよ?あたし二度寝だから。」
あたしを少し見上げるように話すあ〜ちゃん。
ん?二度寝?
「もしかして、先に起きてた?」
「ぅん。滅多にしないんだけど…のっちんトコ気持ち良かったから…。」
「あwそうなんだ?」
それって嬉しいよ?
「何か、二度寝って幸せだね。」
「うん、気持ち良いよねw」
「あの…ね?のっち。」
「なに?」
「幸せついでに、お願いが、あるんだけど…。」
「なになに?何でも言っちゃって?」
あ〜ちゃんのお願いなら、なんでも聞いちゃうw
「のっちと…。」
「うんw」
なんだか恥ずかしそうなあ〜ちゃん、なんだろw
「キス、したぃ…。」
「う、ん?」
え?一瞬止まるあたし。
キスしたい?あ〜ちゃんがあたしと?
マジでぇ??
「ぇ、良いの?」
「ぅん。」
小さく頷くあ〜ちゃん。
うわwどうしよwすげぇ嬉しいw
だって、あの人のことがあるから、きっともっと先だと思ってたから。
しかも、あ〜ちゃんから言ってくれるなんて、思いもしてなかったから。
「のっち、ニヤケてるw」
「たははwだって…嬉しいからさ?」
そう言って、あ〜ちゃんの腰に回していた手を、胸の辺りにあったあ〜ちゃんの手に添えて。
もう片方の手で、あ〜ちゃんの柔らかい頬を撫でると、その笑顔が緊張して、両手であたしの手を握ってきた。
ホント、可愛いなぁw
そんなあ〜ちゃんのおでこに、コツっと自分のを合わせたら、ちょっと困った表情で。
「それ、一緒だよ?」
って。
最初、ん?て思ったけど、すぐにあの人だって分かって…。
キスくらいしてるわな、と思って
またこんなところでw…と謝ろうとしたら。
「でも好きw」
照れながらそう言ってくれたのが、また嬉しくて。
「そっかw」
きっとまたニヤケてる。
「うん。好き…。」
あたしを真っ直ぐとらえたあ〜ちゃんの瞳。
「あたしもだよ…。」
あたしが動き出すと、ゆっくり瞼を閉じるあ〜ちゃん。
引き寄せられた唇の距離はゼロになって
あ〜ちゃんの手にきゅっと力が入って
でも、数秒で離れた唇と一緒に力も抜けて。
開かれた瞳は濡れていて。
「泣いてるの?」
「ぅん…嬉しいのっw」
泣きそうなのを我慢する顔。
それだけで、心は温かくて
今日もまた
キミを、愛しく思うんだ
Side A
あなたと一度だけしたキスの時も、今ののっちみたいに、おでこを合わせてきたよね。
最近は、そういう所を見つけても、前みたいに苦しいって思わなくなったの。
なんていうか…
あぁ、好きだなって…
素直にそう思う。
これってあたしが、あたしの中に居るあなたを、認められたってことなのかな?
もしそうなら、ホントにあなたはあたしの一部になってるんだね…。
あ。あたしの一部が嫌だなんて苦情は、受け付けないからね?w
のっちとの初めてのキスも、すごく緊張したけど。
こうやって触れ合える事が幸せで、自然と閉じた目の奥が熱くなって…。
「泣いてるの?」
なんて覗き込んでくるから
「ぅん…嬉しいのっw」
泣きそうなのを堪えて、笑った顔を見せようとしたけど。
やっぱりダメみたいw
だって、幸せだから…
のっちの前なら、良いよね?
—fin—
最終更新:2009年10月22日 16:48