Side N
あ゛ー…、あづぃ!
「のんの〜ん、暑ぃ…。」
その原因はキミにもあるんじゃない?
「だったら、かっしー離れなよ。そしたらちょっとは良いんじゃない?」
後ろから抱きついてるから
「いーやーだぁー。」
離れるどころか、さらにぎゅっとくっ付いてくる
あたしは暑くても嬉しいけどw
「のんの〜ん、アイシュ…。」
それ、家に来るたびに言ってるけど
「うちアイス屋じゃないんだけど?」
「えー、無いのー?無いなら買ってきてぇ?」
「い、いやぁ、あるけど…。」
「ホンマぁ?さっすがのんのんw」
だって、食材がなくなっても、アイスだけは切らさないようにしてるから…
なんていうのは、内緒
「ってぇ!ずっとこの体制?」
「だって、離れたくないもん。」
アイスを取りに立ったら、そのまま後ろから抱きついて、付いて来る
…ま、いっかぁw
冷凍庫を開けると冷たい空気が部屋に流れる
「あ!のんのんピノ!」
肩に顎を乗せて、体を上下に揺らしてウキウキなかっしー
「はいはいw」
ご指名のアイスを手に元の場所に戻って、アイスの箱を開けて、本人に渡す
すごい幸せな顔でアイスを口に運んでいく
そして、最後の一粒
「のんのんも食べる?」
「ん〜、貰う。」
って言ったのにイヒッて笑ってパクッと頬張る
「あ。」
ほっぺがポコッと膨れてハムスターみたい
なんてどうでも良いことを考えたら、両腕が伸びてきて、斜め上から重なる唇
そこから、冷たくて甘い、少し形の崩れたアイスが流れてきた
コクッとそれを飲み込むと
「美味しかった?」
なんて顔を窺ってくる
もー、分かっててやってるよね
「美味しかったから、もっと欲しい。」
「良いよ?」
さらなる悪戯を考えて、楽しそうな表情
口の中に広がる甘さ
暑さなんて、引きやしないよ
熱くなるのは夏じゃなくて
キミのせいだから
でも良いんだ
相手がキミだからw
—fin—
最終更新:2009年10月22日 17:35