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Side K
のっちの大好物を手にしてまずは…。
「お座り…。」
これは楽勝じゃろ。

「お手…おかわり…待て。」
慌しくチョイチョイと前足を交互に乗せて、ピタッと待ての姿勢。
それでも、落ち着かない感じの待てがちょっと可笑しいw

「じゃぁ…伏せ!」
すぐにヘタッと床に伏せる。

よぉーしぃw
「のっちぃw良く出来たねー。」
わしゃわしゃーっと撫でながら、手に持っていた干した小魚を食べさせてあげる。

[あ〜ちゃん♪見た見た?]
横に居るあ〜ちゃんに少し自慢げに言ってみる。
「はぁー、のっちなかなかやるもんじゃねぇー。」
感心してるあ〜ちゃん。

「でしょぅwひひwあ〜ちゃんに見せようと思って、毎日教え込んだもんw」
「ゆかちゃん…。」
なんかじぃん…としてるあ〜ちゃん。

イヤイヤwあ〜ちゃんwここ、そんな感動するトコじゃないからw
「のっちもがんばって覚えたもんねぇー?」
のっちを目の前に抱き上げて、少し口を突き出すと、いつもみたいにペロッて舐めてくるのっち。



「あ゛」
隣から漏れた変な声。
「のっぢぃー!」
あ〜ちゃんに呼ばれて、というか叫ばれてビクッとしたのっちの眉モドキはハの字。

ひょいっと私からのっちを抱き上げて、のっちをテーブルの上に乗せたあ〜ちゃん。
「のっち!今日という今日は勘弁ならん!」
のっちと顔を突き合わせて、怒ってる様子のあ〜ちゃん。

むむむぅ…とのっちを睨みつけて顔を近づけていく。
それとは対照的に、ハァハァwと尻尾まで振って嬉しそうなのっち。

てか、のっち何かしたっけ?

Side A
折角、あたしの為にがんばってくれたっていう、ゆかちゃんにじんとしとったのに…。
ゆかちゃんの顔の前で褒められたからって、こぉんののち公がぁ!!

あたしの大事なゆかちゃんの唇をペロッと…。許せん!
「のっぢぃー!」

びくっ
(なん?あ〜ちゃん何々?)

ゆかちゃんの手からのっちをガッツリ掴まえて、同じ目線になるようにテーブルに乗せる。
「のっち!今日という今日は勘弁ならん!」
(え!あ〜ちゃん、もしかしてのっちと遊んでくれるん??)



大体あんたは、ゆかちゃんこと舐めすぎなんよぉ。
主に、足とか足とか足とか…。あたしだってぇ!…ぃや、何にもないわ…。

そ、そんなことより!
あたしは今怒っとるんよ!

むむむぅ…とのっちにガンをつける。
(あ〜ちゃん睨めっこ?睨めっこするん?よ〜っしw負けないのらw)

嬉しそうな顔しよってからにぃ、あたしが怒っとるの解っとるんかぁ?
(うわぁwあ〜ちゃんの顔近いのらwどうしよ?舐めたい…、ぅ、でも今睨めっこの途中…わぅw)

「あ〜ちゃん何しとるん?」
「ん?のっちでも、ゆかちゃんにちゅぅ(ぺろん♪)……。」
いきなりのっちに舐められたあたしはフリーズ…。

「あ〜ちゃん?」
途中で止まったあたしに声を掛けてくれるゆかちゃん。

の、のっちにペロンて…あたしの口…ペロンて…。
(ごめんらさぃなのらwのっち我慢できんかったw)



Side K
のっちに舐められて固まってるあ〜ちゃん。
と思ったら、今度はあたしに背を向け体育座りで、どよ〜んと落ち込み始めた…。
何か、あ〜ちゃんの周りの空気黒いんじゃけど…w

そんなあ〜ちゃんの背中を撫でながら
「あ〜ちゃん大丈夫?さっきからどうしたん?」
と聞いてみたけど返事はなく…。
わぅ!わぅ!(のっち、のっちも心配なのら!)

「ほらぁ、のっちも心配しとるよ?」
「…ぅぅ。」
ようやく小さな返事。そして、軽く涙目。
「あ〜ちゃんwそんな顔せんとぉ、話してみんさいねぇ。」
軽くあ〜ちゃんの肩を抱き寄せて言ってみる。

「ぅぇwだって、のっちとちゅぅしてしもうたんよ…。」
「まぁ、のっち犬だし、よく舐めてくるよ?」
「そうじゃけど…。」
「のっちのこと嫌いなん?」
(え!それマジ?)

「ち、違うよぉw」
(はぅw良かったぁ)

「じゃあ、どうしたん?」
「ゆかちゃんとだけってぇ、決めとったけぇ…。」
そう言って、私の肩に頭をウリウリしてくるあ〜ちゃん。
こういう、たまに甘えたみたいな仕草好きなんよねw



「何を?」
その言葉にむくっと顔を上げて
「キスするの…ゆかちゃんだけって。」
なっ…

きっと、今の台詞を言ってきたのが、他の男の人とかだったら私たぶん『ザワッ』てなるんけど…。
ただ、あ〜ちゃんが言ってくれたってだけで、嬉しいって思えるんよね。なんでじゃろ?

それだけ、あ〜ちゃんが特別ってことなんかな?

「もぅ…、そんなん勝手に決めちゃってぇw」
「だって、あたしにはゆかちゃんだけだから。」
ばっちりキメ顔で言い切ってくれちゃう、その性格が好き。

「ゆかものっちとするんはダメなん?」
「あー…、さっきは嫌だったけどぉ…。」
「けど?」
「別に良いやw」
チュッていきなりキスしてきたあ〜ちゃん。

「ニャ///」
急でビックリしてたら、今度はガバッと抱きしめられて
「のっちよりいっぱいしちゃうけぇw」
と楽しそうに言ってる。

さっきまで落ち込んでたんに。
あ〜ちゃんてばw

「良いよね?」
なんて無邪気に聞いてくれば
「ぇえー?」
ってちょっと焦らしちゃったりしてw
でも、あ〜ちゃんはさらりとその言葉をかわしてくる。
「えー、ダメって言わないから良いってことでw」



そのまま重ねられる唇。
そして笑いながら、まるでじゃれ合うみたいに繰り返されるキス。

徐々に寄せられてくるあ〜ちゃんの体に、自然と傾き始める私の体。
「ん、あ〜ちゃん…。」
完全にあ〜ちゃんが私を見下ろす。
「ゆか…。」
「ん…。」

もう一度唇が触れる、その直前で…。

わん!!

二人同時に鳴き声がした方へ顔を向けると。
いつの間にか持ってきたエサ入れを足元に置いて、お腹減ったアピールののっち。

あ〜ちゃんと顔を見合わせる。
「今は無理…。」
のっちを無視して、顔を近づけてくるけど

わんわん!

ぴたっと止まって、しばらくワナワナ震えて
「だぁーもう!アホのっち!」
そう叫んだ後に、これでもかってくらい思いっきりキスして離れていくあ〜ちゃん。

のっちの犬用ご飯を作るのはあ〜ちゃんの役割。
のっちは贅沢者だよ。

それにしても…
ふあ〜w体の熱は中途半端に上がったままで…
床に寝転がったまま、ゴロンと横になって、のっちの方を向く。

そんな私に寄ってきて、伸ばした手をぺろぺろと舐めている。
もぅ…。
「のっち、タイミング悪いよぅ…。」
ぼそっと呟いてみた。




おまけ
Side N
あ〜ちゃんを心配してたけど。
いつものあ〜ちゃんに戻って、ゆかちゃんともいつも通り。
えっとぉ、こういうの何て言うんけ?

えっと、イチャイチャ?
そうだwイチャイチャだw
この間ゆかちゃんが言ってた

ゆかちゃんはあ〜ちゃんが好きでぇ
あ〜ちゃんはゆかちゃんが好きなんだってw
二人とも、ほんとに仲が良いのらw

くぅ
ん〜お腹すいちゃったよ?
あ〜ちゃん、のっちにご飯…

あ、その前にお皿お皿っとw
戻ってくると、床に寝転んでる二人…何してんだろ?

気になるけど、今はお腹減った方が先なのっち

わん!!
お腹減った!!

のっちに気付いてくれたけど、無視してそのままイチャイチャ続行…
なんで!なんで??わぅww

わんわん!
のっちお腹空いたぁ!

最大限に自己主張
そしたら、何か叫んであ〜ちゃんがご飯の用意に動いてくれた
やたぁw

一人になったゆかちゃんに近づいて、撫でてくる手を舐めてたら
「のっち、タイミング悪いよぅ…。」

ん?タイミング?
何それ?美味しいの?


—つづく—






最終更新:2009年10月22日 17:59