無事、学校の初日が終わった。
で、今は帰り道。
のっちから、自己紹介の話を聞いてあたしは大爆笑中。
「もー、そんな笑わんでよー。」
「ごめん、ごめん。」
「でもね、コケた後に木村さんって子が助けてくれたんだー。」
そう嬉しそうに言いながら、繋いだ手をプラプラさせた。
「でねー、アドレスも交換しちゃった。」
「へぇ、良かったね。心配してた友達ができて。」
「ゆかちゃんは友達できた?」
「うん。結構できたよ。でも、一番仲良くなった子はあ〜ちゃんって子かな。」
「その子かわいい?」
「のっちって、いっつもそれじゃね。」
ため息まじりに言って、繋いでいた手を離した。
「あれ?あれれ?ヤキモチですか、ゆかちゃん。」
ニヤニヤした顔で聞いてきた。
「そんな訳ないじゃろ。」
ちょっと図星だったのと、いつもと立場が逆転したのがムカついたから、
少し赤くなった顔を隠すために早歩きをした。
「あ、ゆかちゃん待ってよー。」
のっちが後から追いかけてくる。
「捕まえた!」
少しスピードをおとして、わざと捕まってあげた。
くるりとのっちの方を向いて、じっと見つめる。
「な、何!?」
いきなり見つめられて照れるのっち。
面白いので、上目遣いの後に目をとじる。
「ま、まさかキスですか!?ダメれすよ!のっち達姉妹なんですから!」
でも、どうしてもって言うなら…
とか何とかぶつぶつ言っているのっち。
ゆっくり目をあける。
そして一言。
「……アィス。」
「へ?…あぁ、アイスね。」
あたしはバニラのアィスを買ってもらった。
そして、離していた手をまた繋いで家と帰る。
のっちはまた嬉しそうにプラプラさせていた。
それが可愛くて仕方なかった。
家に着いたら夕食の準備。
訳あって親はいない。
だから、掃除や料理など全て2人でやっている。
大変だけど苦ではない。
のっちは少し頼りないけど、とびきり優しいお姉ちゃんだ。
「ゆかちゃーん、出来たよー!のっち特製のカレーが!」
「昨日も一昨日もカレーだったよね。」
「………。」
「………。」
「てへ。」
優しいだけのお姉ちゃんじゃ、やっぱりダメかもしれない。
最終更新:2009年10月22日 18:45