難しいことは、ゆかにはわかんないけど。多分これは恋なんだろうな。たくさんの愛情と、ほんの少しの欲情が、のっちに伝わった。そもそも、欲情って、強く欲しいって思う感情だから、ほんの少しってのも笑える話だけど。
だけど、どんなにあがいても、いつも繰り返しちゃうの。一定のリズムなんて、二人にはないよ。だけど、何でか、ぴったんこなんだ。巡り巡って、のっちにたどり着いた心と身体。無機質な恋だなんて、言わないで?
「んっ、は、ぁ、あっ、ん、、」
乱れる呼吸がいつもと違って聞こえるのは、きっとリズムが違うからでしょ?四拍子のリズムが心地いい日本人に、三や、五は、似合わないかな。
のっちの中はあっつくて、いつも簡単にゆかを受け入れるのに、なぜかイッた後は切なくなるの。どうやったら、こいつをここに留めておけるのか。って。
いずれは消えてしまうものならば、最初からないほうがいいから。ゆかのリズムを崩されたくないの。乱暴なセックスに愛想を尽かして、何も言わずに消えてくれれば、いいのに。
でも、いつも繰り返しちゃうの。心が、身体が、のっちを忘れられないみたい。のっちを求めてるみたい。欲しがるゆかを、許して?そして、泣いてすがってよ。ゆかなしじゃ、駄目だ、って。
「んぁ、あっ、ん、ふぁ、、っつ、、」
この不自然に聞こえる吐息は、何を想って洩れてるのかな。のっちの中がぐにゅぐにゅして、そしてちょっと、ぴちゃって洩れた。
「ゆ、かひゃ、、おく、、」
ん。小さく頷いて、ググッて身体を近付けた。ぐずぐずと、音を立てながら、のっちに深く沈み込む。手前も、奥も、両方好きなんて。贅沢だね、あんた。好きよ、そうゆうとこ。
あ、いつも繰り返しちゃうのは、のっちのせいだ。こんなセックスしたら、離れられるわけ、ないよ。もっともっと、って求めちゃうし、もっともっと、って支配したくなる。
「のっち」
「ん、、ふ、ぁ、、ん、、?」
そのリズム、崩して、いい?
「後ろ、むいて?」
一瞬瞳を伏せたその顔は、恐ろしいほどヤラしくて、あぁ、また繰り返しちゃうんだろうな。なんて、崩したいのに、思ってしまった。
恥ずかしそうに、ゆっくりと、後ろをむいて、盛りのついた雌犬みたいに突き出した。その後ろ姿は絶景で、見事なまでの曲線が眩しくて、思わず背中に歯を立てた。
「ん、ひゃっ、、」
びっくりして身体をよじるけど、よじればよじるほどに曲線が綺麗で。あぁ、これは、まずいな。一日中眺めていたい。
「いれる、よ?」
聞くと、耳が赤くなってだけど下半身は正直で、もじもじしたり、ヒクついたりしてる。
「ん、、い、れて、、、?」
振り向いて、上目遣いって。あんた、それ、最強じゃん。悔しいわ。最強じゃん。
いつもと違うセックスは、のっちのリズムを崩すのには、打ってつけだった。腰を振って、喘ぎ声を洩らして。ゆかの必死な顔も見られないで済む。繋いでおきたくて、必死な顔を。
「ひぁあ、、ゆかちゃ、ん、」
なんだか、この態勢はやばいな。自己が確立できんくなる。ん?むしろ、確立できる、のかな。のっちのこと、深く考えないで、ただセックスに溺れることが出来る。必死な感情を忘れることが出来る。のっちが名前を呼んでいても、それに答える気が、おきなくなる。それを知ってか、のっちは勝手に喋り続ける。
「しばっ、て、、」
入ってきた言葉に、一瞬耳を疑う。しばって。縛ってってこと?無理だよ。ゆかには縛れない。いずれ消えていくのなら、そんなの気休め。
「ん、、ゆかちゃん、、」
なんよ。おしゃべり。こんな時ばかりじゃなくて、普段喋りなさいよ。ゆか、今、忙しいの。あんたの中掻き回すので、手一杯なの。
「ずっ、と、離さないで、ね、、」
のっちのそこから、透明な水滴が飛び散った。崩すつもりが、崩された。そのまま前に倒れたのっちは、振り向いてテヘって笑った。
「・・・きもちかった」
恥ずかしそうに舌を出して、足をばたばたさせて。
いつも繰り返しちゃうのは、セックスのせいでも何でもなかった。ただ、のっちのことが、好き、なんだ。それだけなんだ。きっとセックスの相性が悪くても、好きだったよ。まさか、こんなに良いとは思わなかったけど。この反動は嘘みたいだよ。
離さないよ。だから、離れないで。何回だって繰り返そうよ。難解だって、繰り返しちゃうよ。心が、身体が、のっちを求めるから。
とても大事な、ゆかの気持ち。のっちにちゃんと、伝わるといいな。口には出してあげないけどね。でも、伝わる。そう、信じてる。
Part5.END
最終更新:2009年10月22日 19:10