(side.K)
のっちの返事はOKだった。
元々予定があったとしても、多分部屋でゲームとかだろう…と思っていたから、
のっちの返事はある程度予想がついていたのだけど。
さあ、計画スタート。
すごく楽しみ…見たことのないのっちの表情を早く見たい。
ドキドキしてゾクゾクしたいの。
早く日曜にならないかな…。
………
待ちに待った日曜日が来た。
この日をずっと待ち望んでいたせいか、一日一日が短かった気がする。
途中であ〜ちゃんと待ち合わせをして、ケーキ屋さんに寄っていく。
のっちが好きそうなケーキを3人分買ってのっちの家に向かった。
あ〜ちゃんは緊張しているのか、表情が少し硬い。
「あ〜ちゃん、表情が硬いよ」
「わかってるんだけど…緊張しちゃって…」
「普通で良いんだよ、あ〜ちゃん。深く考えないでさ」
「うん…深呼吸する」
横であ〜ちゃんがスーハースーハー深呼吸している。
確かにあ〜ちゃんには少し刺激が強いのかな?
あたしは楽しみでたまらない。確かに少しだけあたしも緊張してるけど。
「あ〜ちゃん、のっちの事…好き?」
「え!?…うん、大好き…」
赤い顔ではにかみながら答えるあ〜ちゃん。かわいい。
「ゆかも大好き…。行こっか、のっちのトコ」
「うん。行こっ!」
手をつないで、のっちの家に向かった。
のっちの家が見えてきて、あたしはドキドキしてきた。
何か計画してることをのっちに悟られたら、元も子もない。台無しだ。
平静を装いつつあ〜ちゃんを横目で確認すると、真っ赤だった。
美味しそうなトマトみたい。食べてみたい…。
(何考えてるの、あたしは)
ドキドキしすぎて頭の中が少しおかしい。
(落ち着こう、落ち着いて…)
深呼吸をしていると、それに気づいたあ〜ちゃんがあたしと一緒に、また深呼吸をしている。
どうにかあたしは落ち着けたけれど、あ〜ちゃんは未だに赤いままだ。
のっちの家の玄関に着いて。一度呼吸をしてインターホンを鳴らす。
とたとた音が聞こえてドアが開いた。
「いらっしゃい!!」
いつもの笑顔で向かい入れてくれた。今日も可愛いのっち。
「あれ?」
「どうしたの?」
「あ〜ちゃん、顔すごく赤いよ?大丈夫?」
計画に気付かれるわけにはいかない。
「外がすごく暑かったからだよ!」
助け船を出してみる。
「う、うん!!そう!すごく暑かったけぇね!!」
「あ〜、そっかぁ」
納得するの早っ。…のっち、人を疑うことを少しは覚えようね。
「これ、お土産〜」
「おぉ〜ありがとう!美味しそうだね〜」
「でしょ〜、のっちのために二人で選んできたんだからね」
「えへへ…嬉しいなぁ…あ!飲み物、取ってくるね」
のっちは照れた表情のまま部屋を出て行った。
あ〜ちゃんは入ってきたあの時しか言葉を発してない。緊張しすぎだよ、あ〜ちゃん。
「あ〜ちゃん、いよいよじゃね」
「ふぇ!?あぁ、うん!そうじゃね」
「ゆかがうまい具合に持って行くから、あ〜ちゃんは思ってる事を伝えればいいんだよ」
「うん。わかっとる。大丈夫じゃ!」
本当に大丈夫か怪しいところだけど、あたしがうまくやれば大丈夫だろう。
そろそろのっちが戻ってくる。さあ、頑張れあたし。
最終更新:2008年10月11日 15:18