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Side K
外はもう暗くなってる。
もしかしたら、お泊りかな?

あ〜ちゃん、大丈夫だよね?
のっちがついてるし、ね。

てかのっち。何か一言くらい返信よこしなさいよ。

はぁ
今日はなんだか部屋が広いな…

…お風呂入ってこよっと。



お風呂から上がると、消したはずのリビングの明かりが点いていた。
まさか…。
「あ〜ちゃん?」
「ただいまw」
くるっと振り返ったあ〜ちゃんの顔からは、今朝の泣き顔なんて結びつかない。
やっぱり、あ〜ちゃんにはのっちが一番なんだね

「てっきり、のっちんち泊まって来るかと思ってた…。」
「ふふwのっちにも聞かれたけど、帰ってきちゃった。」
「なんで?」
「え?だって何か、ゆかちゃんに会いたくなったんだもんw」

なにその台詞は、嬉しいじゃん。
だから抱きしめた。
「ずっと心配だった…。」
「…ぅん、ありがとう。もう、大丈夫だよ?」



「あ〜ちゃん…。」
そっと体を離して名前を呼ぶ。
「ん?」
「のっちと住んだ方が、良いんじゃない?」
自然と口から出た言葉
「??何で?」
「私じゃ、助けてあげられないこと、いっぱいあるから。」
実際そうだと思う。

「そんなことないよ。あたしずっと助けて貰ってるよ?」
「今日だって、そう。あ〜ちゃんの涙、拭い切れなかったし…。」
ああ…。何ネガティブになってんだろ…。
視線が、あ〜ちゃんの顔から下がっていく。

「…ねぇ、ゆかちゃん。」
「ぅ?」
ふっと顔を上げると。
「ゆかちゃんは、あたしが居ない方が良いの?」
「ヤダ。」
即答したらあ〜ちゃんに笑われた。

「あのね?ゆかちゃん。あたしの弱いトコとか、辛い時に一番最初に受け止めてくれてるの、いつもゆかちゃんなんだよ?彼でものっちでもなくて…。あたしがずっと歩いてこれたの、ゆかちゃんが側に居てくれたからなんだよ?ゆかちゃんの存在…おっきいんだからw」
「あ〜ちゃん…。」
なんか、こんな風に思っててくれたんだと思ったら、嬉しくって言葉に詰まる。



「それにぃ!あたし居なかったら、ゆかちゃんご飯食べられないで死んじゃうでしょw?そんなの御免だよw」
なんて冗談を言いながら笑うあ〜ちゃん。
ははwそうだったw
「…うんw」

「あたし、のっちと居る時と同じくらい、ゆかちゃんと居るの幸せだって感じるの。それってすごい贅沢だなって思うんだ…へへw」

あーもう!何でこの子は私が喜ぶ事を、こうポンポン言ってくれちゃうのかねぇ?
嬉しくてまたキュッと抱きつく。
「あ〜ちゃん大好きw」
「へへwあたしも好きだよ?」

あ〜ちゃんが良いと言ってくれるなら、のっちには悪いけど、まだ一緒で良いよね?

不意に私の携帯が鳴る。
誰だろ?
あ、のっち。
あ〜ちゃんココに居るのに、今頃なんの返信よ?

メールを開くと

—いつも、あ〜ちゃんが落ちないように、抱きしめてくれてありがとう!
 ゆかちゃんのお陰で、のろまなのっちでもあ〜ちゃんを助けに行くの間に合うよw

…なにコレw
私が居なくても、間に合うようにしなさいよw
まったく世話の焼けるヤツめw



でも、そのメールで心がほっこりした。
自分が二人に必要とされてるんだなって、嬉しくなった。

「何?面白いメール?」
気付かないうちに笑ってたみたいで、あ〜ちゃんが聞いてきた。
「えw?あぁ、うんwあ〜ちゃんものっちも可愛いなって思ってw」
「ん??」
なんだか分からない顔のあ〜ちゃん。
大丈夫、それで良いよ?

たぶん、最近あ〜ちゃんが自分から離れて行ってると思って、そのうち一人になっちゃうのかなって不安だったのかも。
だって普通、好きな人と長く一緒に居たいって思うもんでしょ?
でも、あ〜ちゃんの中の私の位置は全然変わってなくて、ただそこに、のっちが増えただけなんだね。

私にとってののっちは…同士かな?
恋人として
友として
あ〜ちゃんを守るって気持ち。

私に好きな人がいても、そこは変わらないから。

二人を、ずっと見守って行くんだ
そしたら、絶対幸せだもんw


あ、そうそう
今年の誕生日が、今までで一番幸せだったのは言うまでもない…かw



—fin—







最終更新:2009年10月22日 20:12