「めずらし〜!ゆかちゃんから部屋来たいだなんて!」
「うるさい。のっち、お茶」
「はいはいただ今〜♪」
照れちゃって。かっわいーんだからーもぉ!
それにしてもなんだろう今日。なんかあったのかなゆかちゃん。
本当にめずらしいよな自分から言い出すなんて。
「はい、お茶なかったから水」
「また水道水〜」
「そだよ?おいしいじゃん水道水」
「…まずくはないけど。いただきます」
そこら辺にあったお菓子も持ってきててきとうに食べる。
お母さんまだ帰ってこんのかな。のっちお腹すいちゃった。まー最近忙しそうだから仕方ないか。
「……ねぇのっちぃ」
「ガハハハ!うん?何?」
うつぶせになって漫画読んでるのっちの背中にゆかちゃんは頭を置いた。
ちょっと重いけど、この重みが実はちょうどよかったりして。
「のっちはさ…」
「うん。」
「…ゆかのこと好き?」
どっ!どうしたかしゆか!
あなたそんなこと言う人だったかしら!?
「ど、どうしたん急に」
「ん〜…なんとなく」
…おかしい。これは明らかにおかしい。
のっちの知ってるゆかちゃんはこんな弱々しくのっちに弱み見せたりしないもん!
「…どうしたの?なんかあった?」
「……」
「ゆかちゃん?…とりあえず一旦どいて?」
むくっと起き上がって三角座りするゆかちゃんの丸い背中が妙に心細くて、とりあえず顔を覗き込んだ。
「ゆかちゃん?」
呼んでも応答はなし。
俯いちゃっててどんな顔してんのかも分かんないから、とりあえず横っ腹をつっついた。
「うりゃうりゃっ。どうしたんかな〜?ゆかちゃん」
「…やめてよバカ」
「なんよ。言ってくれんと分からんじゃん。どうしたんよ?」
「どうもしないもん」
「どうもするでしょー。そうじゃないと、」
「どうもしないの!」
バシッて手を払われてちょっとムっときた。
けど…ゆかちゃんの背中とか肩とか。奮えてるの見てこりゃまずいと思った。
つづく
最終更新:2009年10月22日 21:01