奮える細い肩。
鼻をすする音。
押し殺された声。
間違いない。
泣いてんじゃん!!
「ちょ、え、うそ。どうしたんよゆかちゃん!」
「…ぅう〜」
「え、ちょっと、泣いてちゃ分からんよ〜。どうしたの?のっちなんかした?」
「…なんも、してない〜」
「じゃあなんで泣いてんの〜?」
あわあわするのっちとヒクヒク泣くゆかちゃん。なんだこれ。
どうしたらいいんか分からんから、とりあえず後ろから抱きしめた。
「泣いてちゃわからんよ…なんで泣いてるの…」
「…ヒック…ぅう。ごめん…」
「のっちが悪いの?」
「……違うのっ、ごめん…」
「じゃあ何?どうしたん?」
「……ゆかが、ヒック…ゆかが勝手、に」
「勝手に?」
「…ヤキモチ、妬いた…」
「ん?」
や、ヤキモチだと!?
…ぅわあ〜何これ何これ。どういう展開なんこれ。
「…のっち、最近ずっとあ〜ちゃんあ〜ちゃんって、」
「…うん」
「何しててもずっとあ〜ちゃんあ〜ちゃん言いよる…」
「…う、ん」
「なんか、…さ、寂しくなっちゃって、」
「…」
「…ごめ、ゆか気持ち悪い」
……なんだこの可愛い生き物は!!
えーまじで!ゆかちゃんがヤキモチとか!かわいすぎんだけどどおしよー!
「……ふふ」
「な!なんで笑うんよー!」
「いや、…ふふ。ごめん」
「もぉ…嫌い。のっち嫌い…」
「嘘つき。本当は好きなくせに」
「嫌いだもん。嫌い…あほ」
「のっちは好きだよ。大好き。だから泣かないで?」
ぎゅって抱きしめて頭よしよしするとおもむろにゆかちゃんがこちらを向いた。
あ、目真っ赤。…ふふ。かわいいなあ。
「…ごめんね」
「なにが〜?」
「ひゃっ」
そのまま抱きしめて転がってまたぎゅってした。
ゆかちゃんは離れようともがきにもがいたけど、離すわけないじゃん。
「ゆかちゃんが泣いてんの初めて見たかも〜」
「…ぅるさい」
「ヤキモチとか…ふふふ〜うれしい!」
「う、うるさいバカあほそら豆!」
「なんでもいいも〜ん」
つづく
最終更新:2009年10月22日 21:02