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「………うわっめっちゃ鳥肌立った!」
「もー超怖い!トイレ行きたいのに行けないよ〜」
「あ。あたしも行きたかった!一緒に行こ!」


バタバタきゃはきゃは弾けんばかりのハシャギっぷりで高橋さんと田中さんはトイレに旅立った。

教室の後ろで円になって季節外れの怖い話し大会が開催されております。
参加メンバーは全部で7人、もちろんゆかちゃんも。

…あっれー?おかしいなー?のっちが立てた当初の予定と全く違うんですけど?
いやまぁ…いいんだけどね?

「いや〜。あ〜ちゃんの話しはリアルだよね!ゆかも鳥肌立った…」
「うん、だってあ〜ちゃんリアルに見えるけえ…」
「それやばい。見て!エリコ縮こまってる!」

ただでさえ小さいえっちゃんが更に小さくなってる。やばいかわいいなおい。

「あっ、はは。えっちゃん萌え〜」
「萌えって言うな」

お、怒られたー!

「ただいまー」
「あ、おかえり〜」
「ねえ、ちょっと話し変えようよ。なんか面白い話ししよ!面白い話し!」

トイレから帰ってきて早々、田中さんが怖じけづいた事を言い出した。
なんだよ田中ー。それめっちゃありがたいよ田中ー。のっちも怖かったんだよ田中ー。

「そうじゃね。ん〜何の話しする?」
「ズバリ恋バナ!」

出た!女子が大好き恋バナ!
田中ー。お前も女子だったんだね田中ー。

「皆好きな人とかいるの?」

目をギラギラと輝かせてうきうきわくわくしてる田中さんは怖いけどちょっとだけかわいく見えた。
好きな人か〜。

「あたしはエリコが好きー。好き好きー」

そう言ってあっこちゃんはえっちゃんを抱きしめてぐりぐりした。
何も言わずにやられたい放題のえっちゃん…萌え、って言ったらまた怒られる!

「えー。男子では誰?」
「男子なんかにいないよ。あたしはエリコ一筋やから!」

あっこちゃんはそう言うとますますえっちゃんをぎゅってした。
なんか…うらやましい!

「あーでも分かる。あたしも男子より女の子の方が好きー。隣のクラスの○○さんとか…」
「わかるー!かっわいいよな〜!あと1組の○○とか、」
「わかるー!」

あれ、なんかやたら盛り上がってる!皆好きな人女の子なの?そうなの?

「のっちは?誰好き?」
「のっち?!あ〜えっとのっちは〜、んっとね」
「のっちはゆかじゃろ?」

ゆかちゃん!ゆかちゃんたら!間違いではないけど!ゆかちゃんたら!

「え!ああまぁそうだけど、」
「やっぱ。なんか夫婦みたいやもんな二人って」

夫婦…だと…?ああ、なんて素敵な響き…。
じゃなくて!いや、嬉しいんだけど、そうじゃなくてさぁ。
しかしゆかちゃん、えーこんな夫やだー、とか言ってるし。
それはそれで悲しいなおい。

「あ〜ちゃんは?いるの?」

こっちでやんややんややってると左側からそんな声が聞こえてきた。
なんか心臓に一気に緊張が走った。


「…ん〜。女の子よね?」


つづく





最終更新:2009年10月22日 22:01