久しぶりの、お誘い。
呼び出されたお店には、ビリヤード台。
—最近、ちょこっとはまっててね。。
やる?
そう聞かれたけど、のっちは全然わかんないから
んーん、と断った。
ゆかちゃんは、お酒を飲んだみたいで、
ほんのりと頬は、紅かった。
視線の先では、ちょっと雰囲気のある男の人たちがゲームをしてた。
—のっち、みたい・・・
彼女が呟く。
—ん?
どういうこと?
—あっちこっち、散らばっちゃってさ・・
『気が多いから、ヤ』
そう言われたときのことが、頭をよぎった。
「お互い様じゃん?」
そのコトバは、胸の奥に飲み込んだ。
コン・・・
遠くで、ボールが弾かれる音が響く。
—じゃ、、、手玉は、ゆかちゃん、か・・・
—えっ・・?
コン・・・・・コトン。。。
どんどん、コーナーに消えていく、ボールたち。
—どこにおったって、、のっちは、ゆかちゃんに堕とされちゃうから・・
—・・っちの、、、バカ・・・
消え入りそうな声で、ゆかちゃんは呟いた。
そっと、隣を盗み見る。
長くキレイな黒髪に隠れて、表情はよくわかんない。
けど、ちょこっとのぞくちっさな耳は、、、真っ赤だった。
うん、のっちはバカだよ。
ゆかちゃんのせいで、バカになってんの。
次々と落とされていく、ボールたち。
うわっ、あの人うまいなぁ、、、
えっと、、こういうのなんて言うんだっけ?
ノンミスで、やっちゃうこと。
—あ、、、マスワリ、だ・・
—ふっ、のっち詳しいじゃんw
嬉しそうに、、、イジワルそうに、笑うあなた。
その瞬間、歓声があがる。
9つ目の玉が、落とされてしまったようだ。
ゲームセット。
てかさ、、、
勝負は初めから、決まっていたよね?
のっちの全て
行き着く先は
ゆかちゃん。
なにもかも
ゆかちゃんに
堕とされちゃった。
ま、、仕方ない、か・・・
でもさ、こうなったら
ゆかちゃんも一緒に
堕ちてもらおう、っか・・・?
そう、ラストチャンスだよ。
のっちにとっても、ゆかちゃんにとっても。。
さぁ
最後のゲームをはじめよう。
最終更新:2009年10月22日 22:12