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「女の子か…。ん〜…」
「そうそう!ついヤキモチ妬いちゃったりする人。あたし○○が男子と話してたらなんかイーッてなる」
「イーッて?」
「そうそう!イーッて!」
「イーッて…。……」



イーッ!!!
ちょっとこっちがイーッてなるわ!
何その間!あ〜ちゃんなんよその間は!
左半身の神経が全部そっちいっちゃってる。なんかじんわり脇汗かいてきちゃった…左だけ。
いるの?いないの?あ〜ちゃん…あ〜ちゃ、

「………いる…」

!?

「えー誰誰?」
「…ふふ、秘密っ」
「えー誰よ〜。言いなよあ〜ちゃん!」
「やだ。秘密。」


…いるんだ……
いるんだそっか……そっか


「……って大本さん?聞いてる?おーい」
「……」
「聞いてないなこりゃ。ゆかちゃん、くすぐりの刑だ。」
「ラジャッ!」
「うへ!や、ちょ、ゆかちゃんやめっ!あはは、あはははは」
「コチョコチョコチョコチョ〜♪」
「やーめーてぇぇぇえっ!」


色んな意味で虚しいのっちの叫び声が放課後の校舎に響き渡った。


「ばいばーい。また明日〜」
「ばいばーい!」

あのあとも延々と何組の誰々がかわいいだの
何組の誰と誰ができてるだの
そんな話しが繰り広げられてた…気がする

のっちはあ〜ちゃんの好きな子のことで頭がいっぱいで、正直それどころじゃなかった。

あのあと皆で問い詰めてもあ〜ちゃんは口を割らなかった。
やだやだって首降って頬を染めてるの可愛いけど…なんだかなー。
はぁ…。

「はぁ…」
「ため息ついたら幸せ逃げるよ」
「……はぁ」
「ちょっとー。聞いてんのー?」
「ん…。聞いてますけど…」
「……あ〜ちゃん?」
「うん…、あ…!いや、ちがっ」
「そんな焦らんでよ。のっちさっきからずっと上の空だったでしょ」
「…うん。だってさぁ…誰なんだろ?あ〜ちゃんの好きな子」
「…知らなぁい。」

…はっ!
そう言えばこないだ、
あ〜ちゃんばっか!
って言われて泣かれたばっかだった!
やばい、ゆかちゃんまた…

「そ、そんなことより今日のご飯何かな〜?カレーかな〜?」
「…ごめん…もう泣かないから。そんな気使わんでよ。」

ゆかちゃんは前向いたまま歩くのをやめなかった。
でものっちは少し足を止めて上を見た。

空が赤い。
だからゆかちゃんの頬も赤く染まるの?
だからあ〜ちゃんの頬も赤く染まったの?
だからのっちの目も赤く濁るの?

前を向くとゆかちゃんが立ち止まってこっち見てた。
置いてくよって言いながら出された手を捕まえに、全速力で走った。


つづく





最終更新:2009年10月22日 22:14