「「お疲れ様ー!」」
文化祭が終わった。
台詞が一言しかなかったのに、のっちはカミカミだった。
それに比べてあ〜ピンクと言ったら!
あの舞台度胸見習いたいもんですな。
クラスの打ち上げは今回はなし。文化祭終わったばっかなのに皆塾あるんだってー大変だなー。
…いや、のっちもちゃんと行ってるよ?たまたま今日は授業がないだけだよ?ほんとだよ?
「のっち、今日暇だよね?皆でカラオケ行こうだって」
「皆?打ち上げなしじゃないの?」
「クラスのはね。だからあ〜ちゃんとかあっこちゃんとかとだけでカラオケ。」
「あ〜その皆ね!行く行く!でもゆかちゃんカラオケ平気なん?」
「うん。タンバリン係♪」
ぱんぱんっと顔の横で手を叩いたゆかちゃんがやけに幼く見えた。
だからとりあえず頭なぜたら、手払われて逆に髪の毛ぐしゃぐしゃにされた。
「カッラオケカラオッケ〜♪」
集まったのは全部で7人…そう、またあの7人!
ラッキー7ズとでも名付けておきましょうかね。
「てかあ〜ちゃん、ジャ○カラって中学生、夜入れなくない?」
「うん。だから入れるとこ行くよ?任せんさい!」
あ〜ちゃんを先頭に歩きだす。皆私服だ〜!わーなんかそれだけでテンションあがる!!
しっかし…あ〜ちゃん可愛すぎるよ。何そのワンピース。似合いすぎじゃね?
髪とかもお姉さんくくりだしさーいつもは下ろしっぱなしなのにさー。
可愛い可愛い!めっちゃくちゃ可愛い!
「のっちヨダレ」
「へ?やばいやばい…。」
ヨダレ拭いてる間にゆかちゃんは高橋さんの横に行ってしまった。
こうなりゃもうね、狙うはただ一つ!
あ〜ちゃんの隣!
「あ〜ちゃんっ♪ねっね、どこにあんのカラオケ!」
「もうちょっと行ったとこ。中学生でも入れるとこじゃけえ心配いらんよ?」
「うん!楽しみだな〜カラオケ。あ〜ちゃんいつも何歌うの?」
「あ〜ちゃんはaikoさん!めっちゃ好きなの。aikoさんならなんでも歌えるんよ!aikoさんいいよaikoさん!1番好きなんがね………、」
目をキラッキラに輝かせてaikoの魅力を語り出したあ〜ちゃん。
大好き!って想いがビシビシ伝わってくる。
こんなあ〜ちゃん見たことなかった…なんて言うか…すごい!
すっごい楽しそうに話すから、のっちも楽しくなってきちゃう!
「ふへへーっ。ホンマに好きなんだね、aiko。」
「うんもう大好き!そんでね、」
「ふふ、あ〜ちゃん可愛いっ」
言った瞬間、暴走機関車かのごとくしゃべり続けていたあ〜ちゃんの言葉がピタっとやんだ。
あれ?のっち変なこと言った?
こっちに向いてた視線も、今は真っ直ぐ前しか見えません!みたいにビシーっと奥を突き刺してる。
え、あれ?なんでなんで?
「あ〜ちゃん?」
「の、のっちは何歌うん?」
いきなり話し変えたなー!
……なるほど。まさかあ〜ちゃん照れてんですか?
「…可愛いねあ〜ちゃん」
「のっち何歌うのー?」
「めっちゃ可愛いねあ〜ちゃん」
「…何歌うのかなー?楽しみだなー」
「あ〜ちゃんが可愛いすぎるせいでのっち何も歌えない」
「…もぉ!のっちうるさい!」
3分ぶりにこっちを向いた顔は真っ赤で、まためちゃくちゃ可愛いかった。
つづく
最終更新:2009年10月22日 22:17