アットウィキロゴ
  • Side K-


K『……、だいたいさ。始まりからして有り得ないよね。』

思い出して胸が苦しくなる。

あなたとの思い出全てが宝物で、
過去も未来も、今もあなたを愛してる。


だから、さ。

だから離れるよ。
好きすぎて、辛い恋はうまくいかないと思うんだ。


それはきっとあなたも同じ……、だよね?



N『……、あん時はねぇ。ベロンベロンだったもんね、二人とも。』


あぁ、この笑い方好きだなぁ。

N『正直な話するとさ…。あんまり記憶なかったり……。』


困ったような、ばつの悪そうな顔も大好きだよ。

N『ゆかちゃん、覚えてる?』

K『……なんとなく、ね。』


嘘。
はっきり覚えてる。
今も鮮明に思い出せる。

初めて体を重ねた喜びを。

K『……ま、そんなもんだよ。』


あなたが忘れてたってあたしは覚えてる。

忘れるなんて出来ないよ。

N『そっか……。』


あたしはおもむろにのっちに手をのばした。

K『最後くらい覚えててね。』

N『………うん。』


のっちの言葉が終わると同時にキスをした。

重ねた唇から伝わる体温に、涙が溢れる。

触れるだけのキスは瞬間。


最後はそれでいい。



あたし達二人は泣きながら笑った。


(続く)






最終更新:2009年10月22日 22:27