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緩いシーツの上で身をよじり合いながら、彼女のそこに指を這わす。
途端に身を縮こめた彼女が、涙目で鼻にかかった甘い声を出した。


『もぅ、どこにも行かないで・・・』


長くて白い腕が、これでもかって程に強く、きつく、のっちの首筋に巻き付いた。
彼女の中に入るタイミングが少しずれて、変わりに胸がグッとなって、目頭がジンとなった。
四年も待たせた恋人からの、あまりにも幸せな一言に、
今夜はもう、このまま抱き合って眠ろう
なんて思ったけれど、這わせた指が行き場をなくして淋しそうだ。


『どこにも行かない。ずっとそばにいるよ。』


見つめた彼女の瞳から綺麗に一筋、涙が零れた。
その頬に小さくキスをして、ゆっくり、優しく、彼女の中に侵入した。


『ん、のっち、、きもちぃ、、』


頬と頬を擦り寄せると、流れた涙でべちゃっとした。
それを拭うように、さらに擦り寄せてると、知らぬ間に全身が上下運動をして、
彼女の中の指も、こすりつけるように動いた。
それは本当に無意識で。
でも、そのほうがよかったみたいに、確信犯的で。


『ゆか、愛してる』


これも無意識で、確信犯。
のっちの下で、嬉しそうに小さく笑う彼女が、とても儚く見えて、
どうか、伝わりますように
どうか、傍にいられますように
どうか、消えちゃわないように、、
そう願いながら隙間なく身体をくっつけた。





『ん、のっち・・・だ、ぃす、き、ら、よ、、、』


聞こえてきたのは泣き声。
こんなにも愛しい彼女が、
こんなにものっちを欲してくれる、
ナニモノにも変えられない幸せ。


腕の中で果てた彼女が、目をこすりながら優しく笑う。

あぁ、もう。
可愛いなぁ。
好きすぎて、困る。

離れていた四年間を埋めるように、
毎晩毎晩抱き合って、
毎晩毎晩キスをして。
それでも愛情は増え続けるもんだから、
到底追い付けるはずもなくて。


『大好きです。ずっとゆかの傍にいさせてください。』


身体で、行動で、埋められないならば、
心で、言葉で、埋めていくよ。
だけど敬語まじりな話し方、いつになっても抜けないな。
照れ臭くて、頭をガシガシ。
変わってない、って笑う彼女。
変わらないで、って言う彼女。
ずっと変わらないで、そのままでいて
そう言って、のっちの胸に擦り寄ってくる。

あぁ、やっぱり。
やっぱり身体も埋めなくちゃ。

もう一度、彼女を軽くベッドに押しつける。
んー、、もう一回、したい。
見下ろした彼女の顔が、急接近。
頭に手をまわされ、触れるだけの小さいキス。
あ、小悪魔が、顔だした、な?


『のっちぃ。ゆか、もう一回』


あぁ、やっぱり。
彼女には到底かなわない。
のっちの心、こんなにもゆかでいっぱいだ。
離れていたから、
離れていたからこそ、
愛情が、欲情が、
心が、
彼女で溢れてる。
隙間がないほどに、彼女で埋まってる。
もうね、埋まってたんだ。
のっちの心は、心配しなくても、ちゃんとゆかで埋まってたよ。


『うん。ゆかが可愛すぎて止まんないわ。』


彼女は小さく、でも凄く嬉しそうに笑った。
のっちとゆかの心と心の距離は、
神様だって離せないよ。
だってのっちはゆかを、
生涯懸けて、愛しぬく
そう、決めたから。




おまけおわり





最終更新:2009年10月22日 22:34