Side K
私を見つめてくるのっちの視線は、痛いくらい真剣で私を捉えて離さなかった
その瞳に映るのは…
「分かる?あたしが見てるのは、ゆかちゃんだよ。他の誰でもない、ゆかちゃんだから」
私だった…
なんだ…そっか、私が見てなかったんだ
のっちは、ちゃんと見てくれてたのに
自分を見てもらえないのが怖くて、のっちの眼の奥を見れなかったんだ
「今、あたしの特別は…」
のっちの、特別…
「ゆかちゃん、なんだよ」
真っ直ぐな言葉が、心を刺激する
「…のっち…っ」
私の涙が
のっちの手を濡らした
私、も…
—つづく—
最終更新:2009年11月01日 02:52