N『ゆかちゃん……。』
ゆかちゃんの後を着いて歩く足には力が入らなかった。
K『さっき、さ……。』
背中を向けたまま話始めた君。
K『のっちのいない世界に生まれ変わりたいって言ったけど。………、あれやっぱなし。』
N『……。』
K『次もまた同じ世界に生まれてのっちを見つける。』
背中をむけたまま続ける。
細い肩が揺れてる気がした。
K『のっちを見つけて、また好きになるんだ。……もしまた同じ結果になるとしても、それでもやっぱりのっちを好きになりたい。生まれ変わる度のっちを好きになる。』
N『……。ゆかちゃん。』
涙声の君に私はどうする事も出来ないでいる。
出来るなら抱きしめたい。
K『じゃあ、また……、ね。』
その言葉に私の体は無意識に反応していた。
彼女の肩を掴み強引に振り向かせ、強く抱きしめた。
K『!!』
びっくりしてる君はしばらくされるがままに私の腕の中で大人しくしていた。
戸惑いがちにゆかちゃんの手が上下してる。
K『……、だめだよっ。』
戸惑いの消えたその腕は私を振りほどきにかかる。
放してなんかやるもんか。
K『のっち!』
N『……、幸せになれなくてもゆかちゃんを泣かせても、それでも離れるなんて出来ない。』
いつか、壊してしまうかも知れない。
いつか、壊れてしまうかも知れない。
その方がずっとマシ。
別れるくらいなら二人で壊れればいい。
N『のっちとじゃ幸せになれないかもしれない。ゆかちゃんの事考えたら離れた方がいいんだと思う。』
抱きしめる腕に力を込めた。
N『でも、ごめん。ムリだわ、それ。』
K『……わがまま。』
言いながら強く抱きしめ返してくる君はまた泣いてた。
(続く)
最終更新:2009年11月01日 03:24