Side-k
心臓が止まるかと思った。
だって
だって、、、のっちが
向かいのホーム、あの頃と変わらず
のっちが、そこに、いたから。
もう二度と、会えるはずのない、愛しい彼女が。
快速電車が通り過ぎる。
消える、あなたの姿。
止まる、あたしの思考回路。
動けない。
どれくらい時間が経った?
どれだけの電車を見送った?
わかんないよ。
ただ、さっきののっちの姿が
瞼の裏、脳みそのど真ん中に焼きついて
離れない。
気がついたら、太陽は頭のてっぺんでぎらぎらしていて
…あぁ、、これは、完璧に遅刻だな、、、
なんて、切り取られた非現実の世界
そんなことが、ぼんやりと頭の中、よぎった。
ふいに震える、ケイタイ。
手にとって、ディスプレイを確認。
あ、あ〜ちゃん、だ。。
「…もしもし?」
「もしもし、かしゆか!?」
「うん、、、どしたん?」
「どしたんじゃないよ!今どこにおるん!?
時間になってもやってこないって、関さん心配して
こっちに連絡してきたんよ!」
「あぁ、、、そっか、、ごめんごめん・・」
じわじわと、暑さで背中が汗ばんでる。
ダイジョウブ、コレハ、ゲンジツ・・・
「…どうかした?なんか、、、あった?」
「えっ?」
「…今日は、、、、電車、だった、、よね?」
「あぁ、、、うん、、、」
「…大丈夫?」
ダイジョウブ?
「ねぇ、、、あ〜ちゃん?」
「なん?」
「やっぱ、ゆか、、、まだ大丈夫じゃないんかな・・・」
「えっ?」
「さっき、のっちがおったんよ」
ゆかが、そう呟くと
あ〜ちゃんは、コトバを失った。
そりゃ、そうだよね、、、、だって
そんなこと、絶対ありえないことだもん。
最終更新:2009年11月01日 03:27