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<k-side>


いつからだろ・・?
言葉には出さないけれど、確実に、意識していた
あ〜ちゃんに他の人のものになって欲しくない

のっちになんか、絶対、あげない


って、何年も思ってたのに・・・・


あ〜ちゃんがのっちを好きなのは、あたしには、わかる・・。
のっちはどう思ってるのか知らないけど、あ〜ちゃんが切ない目でのっちを見る度、心臓が痛い。
恐らく、まだ付き合ってはいないのだろう、でも、そんなことはどうでもよくて、あ〜ちゃんの心がのっちをみてる、それが嫌だ。

昨日、2人とわかれた後に、コンビニに寄りたくて、遠回りをした。
夜の公園でのっちとあ〜ちゃんが抱き合ってた。あ〜ちゃんは泣いてた。
敵わないと、思った。
あたしは、のっちには、なれない。


「おはよーゆかちゃん」
次の日の朝、あ〜ちゃんはいつものあ〜ちゃんに戻ってて、
「おはー」
続けて入ってきたのっちもいつも通りで、
「おはよう」
笑顔で言いながら、涙が零れそうだった。

朝の満員電車の中、のっちと密着したあ〜ちゃんは真っ赤で、のっちには「暑いから」なんて言い訳して・・・
やっぱり、のっちじゃないとダメなんだね・・・。
あたしじゃ、ダメなんだね?


ああ、あ〜ちゃんの近くに居られるだけで良かったのに・・・
その笑顔が近くにあるだけで、満たされたのに、満たされるのに・・

ああ、ああ

何か、外れそうだよ




<n-side>


あたしはゆかちゃんが好きで、ゆかちゃんはあ〜ちゃんが好き。
とっても簡単な三角関係。
それが、こんなに痛いなんて。マンガで見るのと、全然、ちがうね。

満員電車で、ゆかちゃんがワザとあ〜ちゃんに触れないようにしてるのは分かってた。本当に好きな人には、簡単に触れないからだよね・・・

ゆかちゃんがあ〜ちゃんを見るときの目が、それはもう、切なくて儚くて綺麗で、
なんで、あたしじゃないの?・・・なんて思ったこともある
答えは簡単だ。
“あたしは、あ〜ちゃんじゃないから”

このまえバスケの試合で負けたときに、抱き締められた感触さえ、忘れられない。
細い腕も、流れる髪も、優しい瞳も
全部全部好きなのに、近くにあるのに、
“これはお前のものじゃないんだ”って、言われたみたいな、そんな感じだった。



「はい、あ〜ん」
ゆかちゃんは言いながら、あ〜ちゃんの口にピノを運んだ。昼休みのことだ。
ああ、ゆかちゃんが、嬉しそうだ。

「のっちもいる?」
不意に言われて、心臓が高鳴った。気付かれていないか心配なほど。
でも、目が、違うんだよ・・・・あ〜ちゃんを見る目と、全然。

「ん〜今は要らない」
ちゃんと、いつものあたしみたいだったかな・・・
「珍しいね」
あたしの心臓はまだ五月蝿い。そして、痛い。


こっち見て、って
のっちの方見て、って
言えたら、楽なのかな・・・

でも、そんなコトも出来ないしね。逆にゆかちゃんが困る。
それに、伝えて諦められるような、簡単な恋じゃない。


あたしの想いは、巡り巡って、ゆかちゃんには届かないけど
ゆかちゃんの想いは、

きっと、無駄にならないよ


おわり





最終更新:2008年10月12日 15:41