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Side N
飽きるほど…とは言ったものの
実際どれくらいで飽きるものなの?

何度も重なる唇に
呼吸が熱を帯びていく

マズイ…このままだと理性が…
そう思って、一旦唇を離すと
「ん…飽きた?」
「いや、全然飽きないから、どうしようかなと思って」
本心は抱きたい訳だけど…

「どうしたいの?」
あれ?もしかして、バレてる?
「んー…ゆかちゃんを抱きたい」
もっと、気持ちを伝えたい

「良いよ?抱いて?」
さっきと違う気持ちで言われたその言葉に、反射的にゆかちゃんを抱きしめて何か外れそうな一瞬

きゅぅ〜…w

なんとも間抜けな音が、自分のお腹から聞こえてきた
こ、このタイミングで?

「のっち…」
「へ、へい?」
「折角のセリフが台無し」
あたしの腕の中で呟く
「あはははw…あたしもそう思う」
うん、分かってる、分かってるよ

「でも、やっぱした(ぎょぉ〜w)…」
したいって言おうとしたのにお腹が
みごとな止めの一鳴き

「…」
「…」
微妙な空気が漂ったけど、それは一瞬で
次の瞬間には…
「ぷwにゃはははw…」
「あ、あはwあははは…」
ゆかちゃん大笑いw
あたし、半笑いw



「ははは…w」
ゆかちゃんまだ笑ってる
「ゆかちゃん笑い過ぎだよぅ…」
「あぁwごめんなさい…w」
まだ笑いたそう…

一人けしょんとしてると
「のっち、ご飯食べよ?」
「うん…なんかごめんね?」
「ん〜んwのっちぽくて良いと思う」
「はぁ、そうかなぁ?」
「うん!」

ん、まぁ、ゆかちゃん嬉しそうに笑ってるから良いか
その後、朝ごはんを食べて、結局のんびりして、結局タイミングを外したまま、お昼にはもうゆかちゃんお帰り


ゆかちゃんを駅まで送りに、その道のりを二人で並んで歩く
歩き出した時に、無意識に手を繋いで、ハッとゆかちゃんの顔をみたら
「へへへw」って笑ってくれたから、そのまま繋ぎっぱなし

なんだけど、ゆかちゃんの手は落ち着きなく、大きくブンブン振ったり、撫でてきたり…
「なんか、嬉しそうだね?」
「うん!だって嬉しいもん!」
ふにゃって笑う顔にきゅんとしたけど
「…そっか」
ちょっと照れくさくて、そんな反応になってしまった



「のっちはぁ?嬉しくないの?」
「ぃや〜、嬉しいんだけどね?ゆかちゃんの反応がハッキリしてて、なんか照れちゃってw」
あたしにはない所
「なんだ、それなら良いやぁ」

ヒヒwって笑って、また手をブンブン



二人で歩く道は今はひとつ
遠く離れていた二つの道
繋ぎ合わせてくれたのは
あ〜ちゃんが歩いた道

ゆかちゃんとあ〜ちゃんの道は、混ざり合ってひとつだけど
あたしとゆかちゃんの道はそうじゃない

あくまでも二つの道

でも、二人の行き先が同じだから、今はひとつ
離れないように、離れていかないように

まずは一緒に
明日への道を歩こう




駅に着いて、電車が来るまで椅子に座りながらもうしばらく

「今度はあたしがゆかちゃんのトコに行くよ」
「来てくれるの?」
「うん。ゆかちゃんが育った場所見たい」
キミの歩いた道

「じゃあ、来たら案内してあげる」
「うん、楽しみにしとく」

駅のアナウンスが流れてホームに風が流れる
開いたドアから中に入って、あたしと向かい合わせになる
ドアが閉まるまでまたしばらく…

「あ〜ちゃんと一緒に待ってるね?」
「うんw」
「それと、今度はちゃんとしようね?」
「え?」
何の事か分からなくてそう聞くと、口だけ動かして
「えっ・ち」って
こんなとこでwと苦笑い

「『のっち…』」
あたしを呼ぶ声の雰囲気が少しだけ変わる

「ん?」
「『またね♪』」
嬉しそうに手を振る、二人
「うん、またねw」
あたしも一緒に手を振り返す

ドアが閉まって動き出す電車
窓にペタッてくっ付いて、ニッコリと小さく手を振るゆかちゃん
そんなゆかちゃんを、電車が見えなくなるまで見送る



…さてと
次はいつ会えるかな?


<明日への道>after
fin






最終更新:2009年11月01日 04:01