(side.N)
…っはぁ…はぁっ…
荒い呼吸が止まらない。
ゆかちゃんにイかされたと思ったら、あ〜ちゃんにまでイかされてしまった。
チョコレイトプレイに、ジーンズどころかショーツまで脱がされて。
ゆかちゃんに指で責められ、あ〜ちゃんには舌で責められ…。
もう…めちゃくちゃだ。恥ずかしいどころじゃない。
それに、自分からあんなに高くて甘い声が出ることも、
他人からの刺激があんなにも気持ちいいと言うことも、全然知らなかった。
いろんな事が初めてすぎて、あたしの頭はパンクしそう。
…とりあえず…ものすごく体がだるい。
2回イってしまっただけで、こんなに体が重いなんて。
いつもどれだけ二人に酷いことしてたんだ、あたし。
ゆかちゃんはまだしも、あ〜ちゃんはいつも気を失っちゃうからな…。
今度からは少し加減してあげよう…。
快楽に染まった頭で、そんな事を考えていた。
ボヤッとした頭で、荒い呼吸をしながら天井を見つめる。
少し離れて座っていたゆかちゃんが、あたし達に近づいてきたかと思うと。
「あ〜ちゃんも…結構激しいんじゃね…」
「…あう…そんなに激しくするつもりはなかったんじゃけど…つい」
つい、って…。二人とも激しすぎだよ…っ。あたしもう本当、壊れちゃうかと思ったよ?
…でも、まぁたまにはいいかも…二人に抱かれるのも。
それにもうおしおきも終わっただろうし…。
「…のっち?なに、『終わった〜っ!』て言うような安心した顔してるの?」
「え…?」
終わったんじゃ…ないの…?
「まだ終わっとらんよ?のっち」
「ゆか達の気持ちは、あれくらいじゃ伝えきれないよ?」
「まだまだ。のっちにはあ〜ちゃん達の愛を全部受け止めてもらわんと」
体から血の気がサッと引いた。
「じょ、冗談…だよね?あたしもう…」
「何か言った?のっち」
ゆかちゃんの笑顔はやっぱり怖かった。
…冗談じゃないっ。ただでさえ今までで壊れちゃいそうだったのに、これ以上なんて…っ!
逃げたい…逃げなきゃ…そう思っても、あたしの体はピクリとも動いてくれない。
いつの間にかあたしの後ろに回っていたゆかちゃんに上半身を起こされる。
「逃げようなんて思ってないよね?のっち?」
あたしはサトラレ?どんだけバレんの?あたしの考え。
「逃げようなんて思っとらんじゃろ?…あ〜ちゃんはのっちを信じとるよ」
あたしの前にはあ〜ちゃん。そんなキラキラした潤んだ目であたしを見つめないでっ。
いや、すごく逃げたいけど…逃げられないし。
確かにあたしは、もしバレたら三人で…とか思っちゃったけど。
それは、あくまで自分が責める側であって、二人に責められる側じゃない。
予想外だ、こんなの。本当…
(何でこんなことになってるんだろ…)
心の中で涙を流しながら深く溜息をついて。……わかったよ…もう覚悟、決めるよ…。
観念して二人に身を任せる。
「ん…。…じゃあ…始めよっか、あ〜ちゃん」
「うん」
少しは手加減してほしいな…そう思っているあたしの唇にゆかちゃんの唇が重ねられた…。
激しく舌を絡ませるゆかちゃんに今日はたちうち出来そうにない。
すでに二回イかされているあたしの体はすぐまた同じように熱がこもって。
ゆかちゃんのキスですぐにとろけてしまう。
その間にも、あ〜ちゃんの手があたしの体を優しく、そして激しく愛撫する。
「んんっ、はぁ…ふぅ、んん…」
息が苦しくなって唇を離すも、すぐにまたゆかちゃんに捕らえられてしまう。
舌を吸われ、歯列をなぞられ…。
(やっぱりゆかちゃん…キス上手すぎる…よ…)
ぽーっとした頭でそんなことを思っていたら。
「……。ゆかちゃんばっかり、こすい…」
あ〜ちゃんがそう呟いたかと思うと、腕をぐっと引っ張られて。
「ん、ぷはっ…!?んんんっ!?」
あ〜ちゃんの唇がいつもより少し強引にあたしの唇に重ねられる。
「あ…っ」
いきなりキスを中断させられたゆかちゃんが、少し残念そうに声を漏らした。
なんか…二人に取り合いされて喜んでいいのか、二人の止まらない激しい責めに泣いた方がいいのか、
よくわからなくなってきた…。
(ん…あ〜ちゃんも激しい、な…)
珍しく激しいあ〜ちゃんのキスは、ゆかちゃんとはまた違う気持ち良さをあたしにもたらしてくれる。
「ん〜…」
少し手持ちぶさたになったのか、ゆかちゃんの唇が次はあたしの首筋に落とされる。
「んんっ…あふぁ…」
強く首筋を吸われる。
「うふふ…ちゃんと残った」
嬉しそうに微笑むゆかちゃん。あ〜ちゃんのとは違う位置に、ゆかちゃんにもキスマークを付けられたみたいだ。
(衣装…大丈夫、かなぁ…?)
今はそんなこと考えてる場合じゃないのに。
ゆかちゃんの手があたしの胸に置かれる。
あ〜ちゃんに唇を奪われ、ゆかちゃんには胸を揉まれ…。
「はぁ…んんぅ、あふ…」
二人の責めにとろとろになっていると、あ〜ちゃんの手があたしの大切な場所に触れる。
優しく指を動かされて、背筋がピリピリしてゾクゾクする…。
(だ、め…気持ち、良すぎ…て、頭が…)
そんなあたしにまた新しい刺激が与えられる。
ゆかちゃんが、あたしの耳に舌を這わしている。耳の縁をなぞられ、中に舌を入れられ…。
おまけに耳たぶを甘噛みされた。
「んゃぁ…ん…っ」
「のっち…可愛すぎ…」
ゆかちゃんが耳元でうっとりしたように囁く。ピチャ…と音を立てながらまた耳を舐められて。
「ゃぁ、耳…だ、めぇ…」
「のっち、耳…弱かったの?」
自分だって知らなかった。耳があたしの弱点だったなんて。
ずっとキスしていたあ〜ちゃんの唇があたしの唇から離されて。でも手は相変わらず動いたままだ。
「ん…耳、弱いの…?のっち…」
あ〜ちゃんの唇があたしのもう片方の耳に近づく。
はむっと耳を銜えられて、あたしの体がビクンッと大きく反応する。
「やっぱり弱いんだぁ…」
嬉々としたように呟くあ〜ちゃん。
下半身に胸、なおかつ両耳を二人に責められる。
ピチャピチャと両耳を舐められ、なぞられ、甘噛みされ…。
ステレオで響くその音であたしの頭の中が埋め尽くされる。
「んあっ…!!」
(ヤ、バイ…っ)
体がビクビク震えて、頭の中が白くなってきた…と思ったら。
「んやぁああっ…っ!!」
体を震わせ、しならせて、あたしはまた達してしまった…。
「はぁあっ…はあっ…」
まさか耳でイっちゃうなんてっ…。どうしちゃったの、あたしの体は…。
「イっちゃうくらい、耳弱いんだ…」
「のっち…可愛い…」
「んあぅっ…!」
二人ともっ、今は耳元で喋らないでっ…!
「…じゃあ、イっちゃったところで、次はいよいよ…」
ゆかちゃんの手も下半身へと進められる。
「のっち…今日が初めてなんだよね?人に責められるの。のっちの初めて…ゆか達が貰っていい…?」
…二人じゃなきゃいやだよ…。恥ずかしかったけど、コクン、と頷いた。
ゆかちゃんの手が、もともと指を這わしていたあ〜ちゃんの手と一緒に、あたしの大事なところに宛がわれる。
「のっち…。痛いかも知れないから、力は抜いてね…」
「…まっ、て…今はぁっ…まだ…む、り…っ」
ゆかちゃんとあ〜ちゃんが視線を合わせたかと思うと、示し合わせたかのように、あたしの中に二人の指が入ってきた。
「ああぁぁっ…っ!!?」
あたしの体が、弓のようにしなる。
激しいダンスをしていたからか、それとも、すごく濡れていたからなのかわからないけど、痛みは感じなかった。
その代わり、一気に頭をショートさせるような刺激が、あたしを貫く。
痛みがなかったことに気づいたのか、二人の手は加減を知らなくて。
「あ…あっあぁっ、はぁっんんっ…やぁぁっ」
声が出るのを止められない。二人の手が、舌が、あたしをどんどん追い詰めていく。
中をひっかくように動く二人の指。その強い刺激に耐えられなかったあたしは涙を零してしまう。
「のっち…」
あ〜ちゃんに零れた涙を舌先で舐め取られる。ゆかちゃんは優しく頬にキスしてくれて。
あたしへの愛を激しく刻み込もうとするゆかちゃんの指と、あたしへの想いを優しく伝えようとするあ〜ちゃんの指。
二人の愛が、想いが、一気にあたしの体を駆け巡る。
二人にキスされるのが嬉しい。抱きしめて<好き>と言ってくれる事が嬉しい。
二人があたしに微笑んでくれることが嬉しい。あたしの激しい愛撫を精一杯受け止めてくれる事が嬉しい。
なによりも…二人が、あたしを愛してくれていることが嬉しい…。
二人の愛し方は違うけど、その違いが愛しくて。あたしはやっぱり、二人を愛してるんだ…。
二人の指が、想いが、激しすぎる…。
あたしの頭はもう何も考えられなくて。今にもショートして壊れてしまいそうだ。
「も、う…む、りぃ…っはぁっ…あ、たし、壊れちゃ…っ」
すでに三回もイってしまっているあたしの体は、もうもたない…。これ以上は、快楽で狂ってしまう…。
そんな限界ギリギリのあたしに。
「…大丈夫よ、のっち…もしのっちが壊れちゃっても…」
あ〜ちゃんが愛しそうに、あたしの頬を撫でる。
「ゆか達が…ずっとのっちの傍にいるから…」
ゆかちゃんが頬に優しいキスを落としてくれる。
「あ〜ちゃ、ん…ゆか、ちゃん…っ愛し、てる…っ」
…二人の言葉に安心してしまったあたしは、その言葉だけ二人に告げて、絶頂の波に身を任せた…。
…意識が消える前、最後に見た二人の顔はあたしに優しく微笑みかけていて…。
(あぁ…あたし…愛されてる…な…)
そう思ったあと、あたしの意識は白で埋め尽くされ、消え落ちていった…
………
あたしが意識を取り戻したのは、それから約二時間後のことだった。
服装は整えられていて、ベッドに寝かしつけられていた。
二人は部屋にあったゲームを慣れない様子で、ガチャガチャと遊んでいる。
二人ともあたしに背を向けているから、あたしの意識が戻ったことに気付いていない。
傍にいる…って言ってくれたのに、普通にゲームしてるよ、この二人…。
でも良かったかもしれない。いろんな事をされすぎて、二人にどんな顔をしていいのかわからない…。
何よりも…恥ずかしすぎる。
あたしでさえ知らなかった自分、を二人に見せまくって…おまけに弱点まで知られて。
(うあぁぁ〜〜……一体どんな顔すりゃいいのよ…!)
ベッドの上で悩みに悩んでいると、あたしが起きたことに気づいたのか二人がベッドに近づいてきた。
あぁっ、まだどんな顔するか決まってないのにっ!
「のっち…体、大丈夫…?」
心配そうにあ〜ちゃんが聞いてくる。
「う、うん…。だ、だいじゃ…っ………だ、だいじょぶ」
何でそこで噛むのあたし!?ヘタレスキル発動!?
「何でそこで噛むんよ…。……えっと、ごめんね…?のっち…」
ゆかちゃんに謝られた。
「え?何が??」
何か謝られるような事されたっけ?
「のっち、どこまで天然…?…気絶させちゃってごめんね、ってこと」
「ああぁ!!」
納得。
「そんな激しくするつもりはなかったんじゃけど…のっちが、すごく可愛くて…」
「うん、すごく可愛すぎたの。だから、つい…手が止まらなくて…」
可愛いって言ってくれるのは嬉しいんだけど…まさか本当に気を失うとは自分でも思ってなかった…。
でも…すごく気持ちよかったし…たまにはまた抱かれてもいいかな〜…なんてちょっと思ったり…。
「謝らんくていいよ。その…のっちも気持ち良かったし…」
「本当?」
「うん」
「嘘じゃなくて?」
「うん」
「気持ち良かった?」
「うん」
「じゃあまたしてもいい?」
「うん。…って、えぇ!?」
「今うんって言った!あ〜ちゃんも聞いたよね?」
「うん。言った。あ〜ちゃんもちゃんと聞いたよ」
…本当に悪いと思ってるのかな…?この二人。
でも、まぁ…いっか。たまには、ね。
今日一日、いろんな事を体験して、あたし達の絆と愛は前よりもっともっと深まった気がする。
あ〜ちゃんとゆかちゃんに…この二人に出会えたことをあたしは何よりも嬉しく思う。
これからもあたし達にはいろんな事が待っているだろうけど、二人がいれば何も怖くない。
三人でなら、何だって乗り越えていける…そんな確信があたしにはあるの。
「あ〜ちゃん、ゆかちゃん!!」
手を伸ばして、二人を思いっきり抱きしめる。
「いきなりどうしたん?のっち?」
天使のようなあ〜ちゃんに…
「何?どうしたの?のっち?」
女神様のようなゆかちゃん。
二人がいて…あたしは、すごく幸せだ!!
あたしが出来る最高の笑顔で、二人にこの気持ちを伝えたい!
…あ〜ちゃん!ゆかちゃん!
「大好きっ!愛してるよっ!!」
END
最終更新:2008年10月12日 16:56