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「……ゆかちゃん…」

着ていた部屋着を脱ぎ捨てたのっちは、両手をゆかの顔の脇について覆い被さってきた。
掌がするすると髪を行き来して、すぐ近くからじっと覗き込む強い瞳。
近い。吐息の熱さも鼓動の早さも届いてしまいそうなほど、近い。


ダメ…そんなに見ないで…。今何考えてるの?
怖いよ、のっち…。もうゆか、目開けてられないよ…


至近距離からの攻撃にゆかの瞼は白旗を降って、簡単に閉じてしまった。


「…キス、…して…?」

いつまでも動こうとしないのっちに焦れて囁くと、漸く唇に彼女の熱。

挟み込むように柔らかく噛まれる感触。
舌のノックに答えて口を開くとぬるり口内に入り込み、絡みつく。
滑り落ちたのっちの唇が鎖骨に、掌が髪からバスローブの腰ひもに辿り着くのが解った。
閉ざした視覚の分、他の感覚は研ぎ澄まされて、
なのに、触れられた部分が自分のものじゃなくなったみたいに痺れて、
…切れそうだ。


つづく







最終更新:2009年11月11日 03:19