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Side K
「ちょっと、寄り道してもぇえ?」
「うん」

学校の帰りにやって来たのは、途中にある原っぱ
結構広くて、芝も敷いてあるから、家族連れで遊びに来てたりする
その隅っこで

「ゆかちゃんはさぁ、四つ葉のクローバー見つけたことある?」
「え、ん〜、一回だけあるかも」

シロツメクサが咲く中しゃがみ込んで、一生懸命に探しながら話しかけてくる

「ホンマに?ええな〜。あ〜ちゃん一回もなぃんよ」
「そうなんじゃ」

「うん。あれって、なんで四つ葉じゃと幸せになれるんと思う?」
「あれって、一枚ずつに意味があるんじゃなかったっけ?」
「そうなん?」

探す手を止めて、頭の中の引き出しを引っ張り出す
「たしか、三枚は希望、誠実、愛情、で四枚目が幸運だったと思うけど」

「へ〜、ゆかちゃんよぅ知っとるねw」
「前テレビでやってたんよ」

「なるほどねー」
ふ〜んという顔をして言葉を続けるあ〜ちゃん
「それも良いけど、あ〜ちゃんはそうじゃないと思うんよ」
「え?なんなん?」

動きを止めることないあ〜ちゃんの話を、座って手を止めたまま聞くゆか



「ほら、クローバーの葉っぱって、よく見るとちょっとハートっぽいじゃろ?」
「ん〜…確かに…」

視線を落した先のクローバーを見つめる

…あ、あった

「じゃけぇ、四つ葉の方がハート多いけん、それで幸せな気持ちになるんと思うんよw」

あ〜ちゃんらしい可愛い理由
ゆかもそういうのスキ

「あ!あった!ゆかちゃん見て見てぇ!」

あ〜ちゃんが目の前まで来て、見つけた四つ葉をめっちゃ嬉しそうに見せてくれる
それを見てゆかも嬉しくなる

「やばい!めっちゃ嬉しいわぁ…。コレ初だよぉ?」

クローバーをまじまじと眺めながら、感動してるあ〜ちゃん
あいかわらずじゃねぇ
あ〜ちゃんの瞳と一緒に、ゆかのココロも揺れる

「良かったねw」
「うん、やっとだよぅ…へへw」

「あのね?コレ見つけたら、ゆかちゃんに言おうと思っとった事があって…」

なんだかモジモジと恥ずかしそうなあ〜ちゃん
そっとクローバーをゆかの前に持ってきて

「あ〜ちゃんの特別なハート…ゆかちゃん貰ってくれん?」
顔を赤くしていくあ〜ちゃん



ホントはずっと気付いていた、お互いの気持ち
けど、今が心地好くて、もし言葉にしたら何かが変わるかもしれんて怖くて…少なくともゆかは
言葉になんて出来んかった

でも、あ〜ちゃんに言われて、こんなに心が温かくなるなんて…
あぁ、勿体無いことしちゃったな
ちゃんと、ゆかも言わなきゃ

「じゃぁ…」

さっき自分が見つけた四つ葉のクローバーを摘んで
あ〜ちゃんの前に差し出す

「ゆかのハートも貰ってくれる?」

「うんw」
クシャッと笑って頷いてくれた

お互いのハートを受け取って
ぽんぽんてくっ付け合って笑い合って
大切にするねって約束して

「あ〜ちゃんも一生大切にする!」
「ふふwありがとう」



やっぱり、四つ葉のクローバーは幸運を呼ぶ
ゆかにとってあ〜ちゃんに出逢えて、一緒に居れることは

幸運じゃけぇ


<クローバー>fin





最終更新:2009年11月11日 03:41