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Side K
「あ〜ちゃぁん」
「なぁに?」
「ゆか自分で出来んけぇ、おだんごしてぇ?」
「うん!ええよーw」

嬉しそうに返事したあ〜ちゃんが、私の後ろにやってきて髪を弄りだす
頭のトップで髪を結んで、ぐるぐる巻かれて
「あ、ゆかちゃんピンとってー」
「はい」

慣れた手つきでどんどんピンをうっていく
そして、あっという間に完成
「はい、できた♪」
「ありがとー、へへw」

なんで普段下ろしっぱなしの髪をおだんごにして貰ったかと言うとね?

「…ゆかちゃんのうなじやばぁぃ。しかも浴衣じゃし…」
うなじをつぅーっとあ〜ちゃんの指が滑る

「ちょ、ちょっとwあ〜ちゃん。これからお祭り行くんけぇ」
「知っとるよー」

そう、歩いて10分くらいの神社で、年三回あるお祭りの最後の秋祭り
今日は、そのお祭りにあ〜ちゃんと行く約束をしてたんよ
だから、二人で浴衣を着て、髪もアップにして
それだけでもう気分は、上がりっぱなし

「大体、あ〜ちゃんも髪アップにしとるじゃろ?」
「あたしはたまにしとるもん。ゆかちゃんはほとんどせんじゃろぅ?」

ぅ、ま、まぁそうじゃけど…



「普段見えないトコが見えるのって、なんかドキドキするんよ…」
「そりゃ、知っとるけどぉ…ニャ!」

今度は、息を吹きかけられて、思わずビクッと反応してしまった

「ふふw感じちゃった?」
「もう!あ〜ちゃんのいじわりゅ!」

なんだか恥ずかしくて、その場で勢い良く立ち上がる
…と、あ〜ちゃんの携帯が鳴る

「あい、もしもし?…え?…いる!…あ、ん〜…」
しばらく唸ったあ〜ちゃんが、チラリと私を見てまた唸る
「んんー〜…分かった!今から取り行く!…うん!じゃ」
ぷちっと電話を切って

「ゆかちゃん、あたしこれからお母さんとこにスイカ取りに行ってくるけぇ」
「え、今から?」
「うん。この時期でも甘いスイカなんて…食べたい…」
確かに…てか、ホンマに好きじゃねぇw

「じゃけぇ、ゆかちゃんどうする?待ってる?」
「んー、先に行ってよっかなー。ふらふらのっちの散歩でもしながら行けば、そのうちあ〜ちゃん追いつくじゃろ?」
「え、のっちも行くん…?」

あ〜ちゃんめっちゃ嫌そうw

「だめぇ?」
「ぁ、や、ゆかちゃんが連れて行きたいなら、構わんけど…」



Side A
そんな小首傾げて聞かれたらダメなんて言えんじゃろ…
というか、今のは確信犯じゃろ
あたしがダメって言えんくなるの知っててやったじゃろ

「ヒヒwやったぁw」
この笑いは絶対そうじゃ
…子悪魔ちゃんめ

「でも、なんか待ち合わせみたいで新鮮じゃね?」
「ん?あーそういえばそうじゃねw」

ハッキリ言って、待ち合わせてデートなんてしたことない
そりゃ、友達として遊びに行ったりとかはしたけど…

告白で一緒に住もうって言ったもんね…
というか

一緒に住まん?→告白→ゆかちゃんOK!→テンション上がって即契約→引越し

てな感じだったから、デートちゅうても家から一緒に行くし、帰るとこも一緒だし…

「のっちぃ?お散歩してぇ、そのまま一緒にお祭り行っても良いってよ?」

ずっとゲージの中に居たのっちを外に出して話しかけてる
のっちは欠伸をかいてちょっと眠そう…

「お−ぃ」
ぷらぷら揺れるのっち
半開きだった目がぱちっと開いて、ハァハァ言って尻尾振って、いきなりテンションが上がってきた



わう!わう!
(どうしたん?ゆかちゃんもあ〜ちゃんも、いつもと違うろ?いつも以上に可愛いのらぁw)

「のっちお散歩行こうね〜?」
わん!(行くのら!)
「お祭りも行こうね〜?」
くぅ?わん!(お祭り?よう分からんけろ行くのら!)

…はへぇ
なんで、のっちと戯れとるゆかちゃんは、こんなに可愛いんじゃろ…
もう、この顔…見てみんさいやぁ
あたし溶けちゃうわw
のっちたまに腹立たしいんけど、こういうんはのっちのお陰か…
しゃーない、勘弁しちゃる

「んじゃぁ、あたし行ってくるけぇ、神社の入り口んとこで待っとって?」
「はーぃw」



Side N
これから皆でお祭り行くんらって
なんでもめっちゃ楽しいトコらしいのら
外に出ると、ゆかちゃんやあ〜ちゃんみたいな格好してる女の子が多いのら

なんか付いて行きたくなるんすけろ…
ふら〜っと歩いていこうとすると

「のっち、そっちじゃないよ?」

くいくいっとリードを引っ張られて、我に返る

あぅwいかんのらぁw
これでも、ちゃんとあ〜ちゃんからゆかちゃんのこと頼まれたのれす!
じゃけぇ、ゆかちゃんから離れちゃいけないのら!

わん!わん!
よし!ゆかちゃんのっちが守るのら!

「のっち、なに吠えとるん?」

わぅ…
のっちの思いは伝わらん…

が!がんっばるのら!


—つづく—







最終更新:2009年11月11日 04:18