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キミから毎日電話がくるようになって、毎日それを待ちわびている自分がいる
なんで、こんなに楽しみなんだろうね?

いつからか当たり前になって
あたしが具合が悪くて早く帰った日も、電話がくるものだと思ってベットの中に潜ってたんだ
でも、待てど待てど電話はこなくて、諦めて寝ようと思ったのに
薬も飲んだから眠いはずなんだけど、なんでか眠れなくて
気付けば携帯を開いていたあたし

あぁ、そっか、毎日言ってたから、言わないと気になっちゃうんだな
電話に出たキミはビックリしてたね

『おやすみ』を言わないと気になっちゃう、って言ったら笑われるかと思ってたのに

『あたしも…』

その言葉で、妙に心がほんわかしたんだよね
そして最後はいつものように

『それじゃ、早く治すんよ?おやすみ…』
「うん、ありがと。おやすみ」

ふぅ〜…へへw
これで朝までぐっすりだ




それから大分経ったある日
いつものようにおやすみの電話がきたかと思ったら

『会いたいな…』

突然言われてビックリしたものの、そう言われたら会いたくなってしまうのが不思議なものでして
キミが断るのも他所に、少し強引にキミの部屋に来てしまって

「ホントに来たん」

ちょっと迷惑そうな顔されちゃったけど、でも会いたいって言ったのキミだからね?
でも、ベットに座るキミに隣座っても良い?って聞けば、うんて言ってくれて
なんだか顔が緩むのはなんでだろうね?

キミの隣に座ったら欠伸がでちゃって
隣のキミにもうつちゃって、すごく眠そうな顔にまた頬が緩む
いつも思うけど、キミはやっぱり可愛いね…とか考えてたのに

「一緒に、寝よっか」
「へ?」

むにゃむにゃ言った後のキミの一言に、今日二度目のビックリ

「もう、遅いけぇ。泊まっていきんさいな」
「ぇ、ぁ、ぅ、ぅんw」

やたら嬉しくて、でも、やたらドキドキするのは突然の誘いだから?
あたしが先にベットに入ると、少し距離をとって入ってくるキミ
でもそれだと…



「あ〜ちゃん、こっちおいでよ」
「…ぅん」
「そっち、落ちちゃうといけんから」

だから、キミが離れて落ちないように、自分の方へ抱き寄せた
そしたら、キミの良い匂いがして、無性に撫でたくなっちゃって…
手をそっと、その髪に滑らして、それがすごく幸せだなって思った

しばらくそうしてると、キミに呼ばれて返事をするあたし
撫でるのを止めて、キミと顔を合わせる

「おやすみの前に…」
「ん?」、

いつも機械越しに聞くその声が、今は目の前から聞こえてくる
これだけ近かったら、やっぱ生が良いよね〜

「あの、いつも、ありがと…のっちとゆかちゃんに逢えて良かった…」
「ぅんwのっちもありがとうだよ」
「あと…」

少し間が空いて、何か続くのかと思ったけど

「…おやすみなさぃ」

まだ何か言いたそうな表情で、気になったけど
こんなに近くで囁かれたら、何にも言えなくて

「?ぅんwおやすみ」

その一言が精一杯

ただ、そのままあたしの腕に収まってくるキミを、そっと包み込んで
キミの恋人になる人が羨ましいなぁ…なんて
こんな風に、キミを独り占めできる特権があるんだもん




あ、そっか

あたしの特別がキミだから
毎日のおやすみが待ち遠しくて
キミといるだけで、こんなに幸せなんだ

キミの特別はあたしじゃないけど…
せめて今日だけは…
その特権を、あたしにください…

それとこれからも
毎日キミにおやすみを言わせてくれる?
今は、あたしだけの特権…だよね?



また明日も
おやすみ…


<のっちのおやすみ>fin






最終更新:2009年12月09日 14:25