Side-k
目が覚めると、
一人、ベッドの上。
ソファの上、丸まったままのタオルケットが
この数日間が、決して夢ではなかったことを教えてくれる。
うん、、寂しいね。
でも、もう大丈夫、だよ?
おかしいくらい
頭ん中はクリアで
心ん中は穏やかだった。
ケイタイを手にとる。
トゥルル、、、トゥルル、、、
「…はい?」
「あ、あ〜ちゃん?」
「どしたの?」
「のっち、、、いっちゃった」
「・・・そっか」
「うん、、、」
「大丈夫?」
「もちろん、大丈夫だよw」
窓の外は抜けるような、青空。
「のっちは、ゆかん中にずっと一緒にいるし」
「そだねw」
あ、、、
消えるタイミングを逃がした月が
ぽっかり、間抜けに浮かんでた。
Side-n
目が覚めると、真っ白な世界。
あぁ、、、やっぱり、、
「はぁ・・」
「なにため息ついてるん」
戻ってきてるじゃん、、、
忘れてくれててよかったのに、、、神様って、なんて律儀なんだ、、
「ねぇ、聞いとるん?」
「えっ?」
視線をあげると、目の前には、髪の毛がふわふわの愛らしい、、、
「あ〜ちゃん?」
「はっ?」
「あ〜ちゃんじゃん!」
「なに言いよるん、意味わからん」
あ、羽根生えてる、、身につけてるものも、、、映画とかで見たことある、、、
「えっと、、、、天使さんですか?」
「そうよ」
「あ、ども」
「はい、どうも」
はい、どうもって・・・・それにしても、あ〜ちゃんそっくりだ。
「なんで、そんなアホ面しとるん」
「あ、アホ面って、失礼な!」
「ま、いいわ。じゃ、行くから、着いてきんさい」
「あぁ、、、あのぉ、、、」
「なん?」
「一応聞きたいのですが、、、もう一回、あっちに戻れたり、、、
「するわけないじゃろ!」
「ですよねぇ・・」
「あんた、どんなけずーずーしいん」
「すんません」
「神様が、渋ったわけがわかったわ」
「え?」
「ほんとは、こういうときは、もちろん神様の仕事なんよ。
次の行き先告げて、送り出すの、は」
「はぁ、、」
「でも、あんた、この前、めちゃくちゃごねたじゃろ?」
「あぁ、、、たぶん」
「神様、それにまいっちゃったみたいで。トクベツに、あたしに頼みよったんよ」
「え、どうして?」
「あたしら、天使ごときじゃ、あんたをあっちに戻してあげられるような力はないけぇ」
「あ、、そうなんすか、、、、
ちっ、、
「はあ!あんた、今、ちって言いよった!?」
「え、あ、、その、、
「うわぁ、信じられん、こんなに特例認められてるくせに、ちっ言いよった!」
目の前の天使さんは、ほんとに信じられない!て顔して
ダメなもの見る目して、冷たい視線をのっちによこす。
やめてください。。。
あ〜ちゃんの姿で、そんなふうにされたら、のっち凹むから。
「ま、いいけぇ」
「あ、そっすか」
てか、、、、、どうして、広島弁なんですか?
「・・・いい時間を過ごせました、か?」
えっ、、、、
「あ、はい。過ごせました」
「そっか」
「うん。ありがとうございました」
別に、いいんよ〜
そう言って、天使さんは、微笑んだ。
「さて、行きますか」
「あ、うん、でも、どこへ?て、天使さんが来てるってことは天国?」
「いや」
えっ、、じゃ、、、地獄?
うそぉ!
のっち、そりゃ、そんな行いはよくなかったけど、
地獄に行くようなほど、悪いことしてなくない?・・・・
「なに、ぶつぶつ言いよるん?」
「え、、だって、、、、、
「・・地獄でもないけぇ」
「え、そうなの?」
「うん」
「じゃぁ、、
「あんたは、ほんとトクベツ待遇じゃ」
神様に気に入ってもらえてよかったね
そう、天使さんは言った。
「?」
あんたを連れてくのは、、、
のは?
「月」
最終更新:2009年12月09日 15:17