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◆A-side◆
あ〜ちゃんがトイレから戻った時、のっちの様子が変だった。ボーッと水槽を眺める、その横顔がなんだか切ない。
「のっち、お待たせ」
「あ…うん!早かったね」
あ〜ちゃんが声を掛けると、頬を赤らめた。変なのっち。本当に変。
「あ〜ちゃん、話があるんよ…こっち来て」
「え、うん…」
のっちは立ち上がると、あ〜ちゃんの手を引いて巨大な水槽の前まで歩く。他のお客さんはなぜかあまりいなくて、二人だけみたく感じる。
「のっち…?」
意味が分からず首をかしげる。のっちは大きく深呼吸していた。なんか、緊張してるっぽい。
「あのね、ずっと言わんといけんと思ってた事があるんよ」
「うん」
「のっちと…、付き合って下さい」
なんとなく予想してた。前に体が元に戻ったら告白するって宣言してたし。だけど…本当に言われると、なんだろ…涙が止まらない。
「今まで我慢させてごめんね」
「…っ、」
「泣かないで」
のっちが守るから、と囁いて、あ〜ちゃんは抱き締められた。あたたかい腕の中で、今まで閉じ込めていた感情が雫となってこぼれ落ちる。
「ありがと…のっち…」
あ〜ちゃんも守るよ、のっちを。

◆N-side◆

腕の中で泣きじゃくるあ〜ちゃんが、本当に愛しく思えた。ほんまに大切な人だから。
「泣き過ぎだよ…」
「うぅ…だってのっちがぁ」
なかなか泣きやまないあ〜ちゃん。人の目が少しだけ気になるけど、どうでも良いや。
やっと付き合ってって言えた。これでのっち達、恋人同士かぁ。なんか実感沸かないな。でも、何も変わらないよ今までのまま。これから先もずっと。
「もう大丈夫…」
落ち着いたあ〜ちゃん。のっちはゆっくり腕を離した。涙で少しだけ化粧が落ちちゃったみたい。
「行こうか」
「うん、」
どちらともなく、手を繋いだ。
もうずっと離さないよ。この手だけは、何があっても。あ〜ちゃんの事、大好きだからさ。
のっちは誓うよ。ずっとずっと大切にするって。あ〜ちゃんの事、愛してるから。


水族館の出口を出ると、空はオレンジ色だった。すっかり一日堪能したみたい。
「それにしても、体が入れ替わる飴なんて凄いよね」
「ねー!誰が作ったんじゃろ、有り得んわ」
けどあの飴のお陰で、絆は深まったよね?のっちのあ〜ちゃんへの愛もかなり深まったよ。
また入れ替わるのも有り、かも。なーんてね。

◆終:End◆






最終更新:2008年10月12日 17:21