Side A
ゆかちゃんと話した後、あたしはのっちの部屋へ向かった
ゆかちゃんと話す前に約束をしていたから
「ゆかちゃんと話してたの?」
「あ、うん…」
「ふ〜ん…そっか…」
「のっちは、ずっとゆかちゃんだけだよね?」
「さぁ〜、どうかなぁ?」
そこは、肯定して欲しかったな…
だって、変わらないものなんてないのかもしれないけど、揺るがない何かがあるのなら、それは誰かを好きになる気持ちであって欲しかったから
ずっと、同じ人を想っていける、そんな気持ちであって欲しかったから
いずれ、自分の想いも変わってしまうのかと思うと、なんだか…哀しい
「あ〜ちゃんは?」
「ん?」
「あ〜ちゃんは、ずっとのっちだけ?」
「そーだよ?」
それでも、思っていたら変わらないコトだってあるでしょ?
だから、たとえ難しくっても言葉にしたい
「ずっと、のっちだけじゃ」
のっちは戸惑うような顔を見せてから、あたしへと腕を伸ばしてきた
それに応えるように、あたしものっちの背中に腕を回す
「あ〜ちゃんは、優しいね?」
「そんなこと、ないけぇ」
のっちだからだよ
「ん〜ん、ホント…優し過ぎ、、だよね…」
「のっち…?」
あたしの肩にあったのっちの手が、グッとそこを掴んできた
同時にのっちの雰囲気が一瞬変わった、、気がした
でも
「あ〜ちゃん、抱いても良い?」
腕の力を緩めて聞いてくるのっちは、いつもののっちで…
「ぅん、良いよ?のっちの好きにして?」
「うん…」
重なる唇、重なる肌
あっという間に上がる熱と息
昨日と同じように名前を呼ぶのっちの声
時々見せる切ない顔に、のっちのゆかちゃんへの想いが伝わってきて
あたしじゃ代わりになんてなれないけど、それでも代わりに、のっちの名前を呼んだ
あたしには
こんな事しか、してあげれないから
のっちの心が
ゆかちゃんへの想いで
引き裂かれないように…
のっちの想いを受け入れること
それが、あたしの出来ること
ねぇ、ゆかちゃん
のっちの想いは
こんなにも熱いよ…
—つづく—
最終更新:2009年12月12日 20:10