「さぁ〜ん」
「にー」
「いぃーち!」
「ぜろっ!」
「誕生日おめでとー!」
一気に鳴るクラッカー、弾けるみんなの笑顔が眩しい
「火ぃ消して消して! 」
「はーいみんな寄って寄って」
「はい、チーズ!」
慌ただしく、でも笑顔はそのまま崩さずに寄り添ってピースをきめてカシャッって音を合図に一瞬静まった空気は終わる。
パーティーは低予算だけど楽しく華やかで主役のあの子と言えばカワイイ笑顔でみんなと楽しそうに話してる。
今は0時を過ぎてちょうど23日になったくらい。
高校に入ってからこのくらいの時期は毎年仲良しグループで女だけのクリスマスパーティーをしてから
ゆかちゃんの誕生日を祝って一夜を明かすのが恒例と化している。
今年の会場はのっちの家、お父さんは単身赴任でいないしお母さんは飲み会かなんかで今日は帰ってくるのが遅いらしい。
大学に入ってからっていうもののこのメンバーで会うのも数ヶ月振りだ。
高校時代はあんなに毎日遊んでたのにな
幼なじみのあ〜ちゃんさえ大学が全く別方向からメールするくらいだし
ゆかちゃんだって同じ大学でも学科が違うもんだからたまに顔を見るくらいだ。
「ゆかちゃん楽しそうじゃね」
「うん」
「明日、空いてるんだって」
「そらそうでしょ。あ!三人で二次会する?」
「そういうことじゃないっての」
「へぇ?」
「はーぁ、もういいけぇ」
プィとそっぽ向いたあ〜ちゃんはすぐに顔をほころばせてゆかちゃんのほうへ行ってしまった。
なんなんだろ?
まぁでも、我ながら三人で二次会はなかなかいいかもしれない
「ゆかちゃん、はいこれ! 誕生日おめでとう」
「わ、嬉しい。ありがとう!」
「あ、あ〜ちゃんズルッ」
「抜け駆けだぁ!」
「開けて開けて」
あ〜ちゃんを皮切りにいつのまにかプレゼントを持っていたみんなが駆け寄る…ってあれ、のっちまだ出してさえないよ? ちょっと待ったぁぁぁああ!
「のっち遅いよ〜!」
「カメラも忘れちゃだめだよ〜」
もーなんて言われながら茶化される、卒業してもこの位置か…でも懐かしいなぁ
「みんなタイミング窺ってギラギラしてたってのにやっぱりのっちはのっちじゃね」
「あ〜ちゃん酷いよぅ」
「はよプレゼント出しんさい」
「まぁそこがのっちのいいとこじゃけえ」
「ゆかちゃんはのっちに甘いんよ。あ、わんこが笑顔で寄ってきた」
ゆかちゃんのフォローが嬉しくてプレゼントを抱えて駆け寄る。
テーブルの上にはアロマキャンドル、クッション、アイス詰め合わせなどなど他の子のプレゼントが所狭しと並んでいた。
「流石ゆかちゃん! はい! おめでとう!」
「中身はなんなん?」
「んふふ〜樫野さん開けちゃって下さいよー!」
「ふふ、のっち笑いすぎ…ん?」
「羊ばっかしじゃ」
「のっち厳選しつ…ひちゅ…羊グッズでーす! いぇ〜いパフパフー!」
「自分の趣味かよ!」
「いいじゃん」
「噛み噛みじゃん」
「なんか悪いか!」
「なんかのっちのせいで覚めたわ」
「そうだね」
「ば、バカにしてんのかコラ!」
「よし記念撮影しよ!」
「みんなゆかちゃんの回りにプレゼント持って立と!」
「いーねいーね」
「え、ちょ待った!しつじいっぱいあんだって」
「もう噛み様はいいって」
「のっち早くしてぇ〜」
そんなこんなで結局また飲み始めてあ〜ちゃんが簡単なおつまみなんか作るもんだから更にガールズトークは止まらなくて
「大丈夫?」
「眠いー」
「みんな、あ〜ちゃんが限界だ!」
「はぁ〜流石に口も疲れたわ」
「てかもう3時回ってんじゃん」
「やば、明日授業だって!」
「バイトがぁ〜」
「かれ…」
「言わせねーよ」
「寝るか」
「そだね」
「おやすみー!」
女の子だけしかいないから暖房つけっぱで毛布にくるまって雑魚寝
明日は片付けか…ああ考えるのやだな。
とりあえず今は寝ることに集中だ、おやすみ
to be continued
最終更新:2009年12月24日 18:40