Side K
脱いだ服を脇に置くと、のっちの視線が私の胸にいくのが分かった
のっちがどう思うのか、怖いよ
「触って良い?」
おもむろにそう聞いてきたのっち
「…ぅ、ん」
緊張で、上手く声が出なくて、返事と一緒にコクリと頷いて
伸びてきた手に思わず目を閉じた
そしてすぐ胸の真ん中にのっちの指が触れた
傷痕の周りの皮膚に伝わる感覚
「ふぅ、、っ」
「触ってるの、分かる?」
指を痕に沿って撫でていくのっち
ピクッと体が反応する
「ぅん…」
「じゃあ、これは?」
っ!
目を開けると、私の胸元に顔を寄せているのっち
さっきまで指が触れていたそこに、のっちの舌が見えた
見上げるのっちと視線が合ったけど、恥ずかしくてすぐに逸らしちゃった
「ゆかちゃん、どうしよ?」
「な、に?」
「めっちゃ興奮してきた」
「っ!もう、ばか!」
Side N
ゆかちゃんの胸の傷、異様にそそられちゃって
興奮してきたって、思ったこと言ったら、ばか言われちゃったよ…
でもさ?
「だって、本当のことだし…」
顔をゆかちゃんと同じ高さにして、少しイジケてみる
「ウソ、だよ…。ホントは嬉しいよ。嫌われなくて、良かったって」
「そんなの、さっきから言ってるでしょ?」
「そう、だね…」
「…嫌な思い出なんて、塗り替えてあげるよ」
「…のっちぃ…っ」
目にいっぱい涙を溜めて、あたしの名前を呼ぶゆかちゃんの手を取って、軽くキスする
「替わりに、今日を忘れられない日にしよ?」
「うんっ」
—つづく—
最終更新:2010年01月19日 18:04