Side N
家に来た時もそうだったけど、ゆかちゃん寝付くの早いよね…
まぁ、その分寝顔を見ていられるから、良いんだけど
そんで、突然くる訳ですよ…彼女が
『のっちぃ?』
ゆかちゃんの三日月な瞳が開いて、あたしを呼ぶ
「あれ、起きちゃった?」
『起きちゃ悪い?』
ん?この感じ…
「えっと、あ〜ちゃん…?」
『なにか問題でも?』
「いやwないですw」
キタwww
唯一問題といえば、裸だってことくらいだけどw
『のっち…ありがとね』
「何が?」
予想してた雰囲気とちょっと違う
もっとこう、冷やかされるのかと思ったけど…
『ゆかちゃんのこと、ちゃんと見てくれて』
「そんなん、好きだもん。当たり前じゃん」
『そうだねwでも、そうじゃない人もいるから…』
そっか、あ〜ちゃんは1年以上、ゆかちゃんの中にいるんだもんね
ゆかちゃんが傷付いてきたのを、直に知ってるんだ
でも、助けてあげれなくて…
あ〜ちゃんの性格からして、何も出来ない自分がもどかしかっただろうな
「あ〜ちゃんも、辛かった?」
『え?ぃやあwあたしは別に…辛かったのは、ゆかちゃんだよ』
「ウソばっか。あ〜ちゃん誤魔化しても顔に出るんだからさぁ。素直に言っときなよぉw」
『ちょっ、のっち!』
変わってないな〜。なんて思いながらあ〜ちゃんを抱き寄せる
「なに?」
『ダメでしょ?ゆかちゃんじゃないのに…』
「あ〜ちゃんは、ゆかちゃんの一部でしょ?」
『そぅ、だけど…』
「じゃあ、抱きしめるくらい良いじゃん」
『……ばか』
お決まりの台詞の後に、軽く背中に腕が回された
そのまま、二人とも何も言わずに数秒
確かに、あ〜ちゃん好きだけど、今のゆかちゃんに対するソレとは違う
それは、あ〜ちゃんも一緒だと思う
『ねぇ、のっち。お願いあるんだけど』
「あ〜ちゃんのお願いならいくらでもw」
『またそういぅ…』
いつもの呆れ顔
「えへw」
『…あのさ、ゆかちゃん、ずっと頑張ってきたからあたしもギュッて、してあげたいんだ?』
「うん」
『でも、出来ないからさ?のっちのこと代わりにギュッてしても良い?』
「ぅえ!?」
『でぇ!まだ続きあるからぁ…』
あぁwビックリしたぁw
『のっちが感じたまま、それをギュッてゆかちゃんに伝えてほしいの』
なるほど、そういうことか
「もちろん、喜んでw」
『じゃあ…ヨロシクね?』
ハニカミ気味に抱きしめてくるあ〜ちゃん
触れる肌から伝わる、あ〜ちゃんのゆかちゃんへの想い
しっかり受け止めようと思ったら、自然とまたギュッと抱きしめる形に
『…もう、戻るね』
ぼそっと呟いたあ〜ちゃんから数秒後、寝息が聞こえてきた
ゆかちゃんに戻った、のかな
あ〜ちゃん、温かかったな〜…
よし、このままあたしも寝ちゃおっと
—つづく—
最終更新:2010年01月19日 18:39