Side K
寝てる間、凄く良い夢を見て、だからのっちに早く聞いてほしくて、まだ気持ち良さそうに眠っているのっちを揺さぶる
「ねぇ、のっちー、起きてぇ?」
「ん゛—…」
「ねぇってばぁ〜、聞いてよぅ」
「…もう、のっち無理…指がぁ…」
…いったい何の夢を見てるの?のっち…
しょうがないなぁ…
ちょっと悪戯で、甘い台詞でも囁いてあげようと思ったのに
『こりゃぁーー!!』
「!!」
ガバッと起き上がるのっち
…あれ?
勝手に口が…
すごいしかめっ面ののっちがこっちを向いて
「あ〜ぢゃぁん、だから鼓膜危ないってぇ…」
やっぱりあ〜ちゃんかw
「のっちオハヨw」
「むあ?ゆかちゃん?」
寝ぼけてるw
Side N
耳元で
『こりゃーー!!』
て、超懐かしい起こされ方…あ〜ちゃんたまにそうやって起こすんだよねw
でも、振り向いた先に居るのは、もちろんゆかちゃん
「な、なに?」
寝起きって、どうしてもぼーっとしちゃって、今はゆかちゃんをじーっと見てる状態
…あ、そうだ
あ〜ちゃんにお願いされたんだ…
暖房が点いてない部屋は寒いから、掛け布団を両手で広げて、ゆかちゃんを包み込むように抱きしめる
「これ、あ〜ちゃんから。よく頑張ったねって」
優しくて温かいあ〜ちゃんの想いが、ちゃんと届くようにぎゅぅ〜って…
そしたら、ちょっとビックリした顔をしてから
「なんか、私が見た夢と似てるw」
「夢?」
「うん。あ〜ちゃんがぁ…ぎゅってw」
って言いながら、ぎゅってしてくるゆかちゃん
てか、あ〜ちゃん夢に出れるわけ?
だったらあたし、必要なくない?
「ヨシヨシって頭撫でてくれてぇ…あ!それから、のっちのことヨロシクね?ってw」
ゆかちゃん夢であ〜ちゃんと会えたのが、相当嬉しいみたいでテンション高め
「っていうかさぁ。あ〜ちゃん超可愛いよね?」
「ま、まぁ、そりゃ〜もぅ、ねぇw」
なんか顔緩むw
「しかも、超優しいし」
「んー…たまに苛められてたけどw」
「ヒヒwそれでぇ、嬉しくて目が覚めたら、のっちにぎゅってされてたのwすごいでしょ?」
ん?てことは、ちょうどあ〜ちゃんにお願いされた後ってこと?
あ〜ちゃんがあたし抱きしめて、あたしがゆかちゃん抱きしめて…
それで、あ〜ちゃんがゆかちゃんの夢に行けたってこと?
うわwそれ凄くね?
「私もう、嬉しくて涙出てきたもんw」
そのことを思い出してか、ちょっと涙目になるゆかちゃん
…うちらは、これからゆかちゃんが、幸せでいてくれることを願ってる
ゆかちゃんが幸せなら、あ〜ちゃんも幸せで
二人が幸せならあたしが幸せで
とにかく
幸せでいてほしいし、幸せでいたい
離れていても、ずっとずっと
繋がっていたいと思うんだ
それで
一組のピアス
ずっと
一緒にいてほしいから
Side K
夢であ〜ちゃんに会った
一度、写真で見せて貰ったり、声だけ聞こえたこともあるけど
実際に目の前にいて、しかも触れる…
というか、なんで裸?
『面とむかっては、初めましてw』
「あ、どぅも」
すっと、握手を求めてくるあ〜ちゃん
その手を戸惑い気味に握ると、ぐっと引っ張られて、あ〜ちゃんの腕の中に収まる私
『会えちゃったw』
「ぅん?」
『ずっと、ゆかちゃんのこと、こうしたかったんだぁ』
ヨシヨシって言いながら、私の後ろ頭を撫でてくれるあ〜ちゃん
『生きること、諦めないでいてくれて、ありがとう。お陰でゆかちゃんと会えたし、また、のっちにも会えたから』
「ありがとうだなんて!私の方こそ、あ〜ちゃんは命の恩人だよぉ!」
『そう?』
「うん…無事に二十歳になれたのも、あ〜ちゃんのお陰だよ。もしかしたらもたないって言われてたから…」
『そうだ、おめでとうw二十歳かぁ…若いね〜wあたしの二十歳なぁ…』
「どうしたの?」
急に反応がなくなったあ〜ちゃん
『ん?あwごめんごめんwちょっと思い出してたの』
「何を?」
『ふふwのっちがぁ…』
続くと思ったのに、また止まるあ〜ちゃん
「のっちが?」
『やっぱ止めたw勝手に言ったらのっち怒りそうだもん』
「えーw超気になるー」
『そのうち本人から聞くと良いよw』
「はぁーぃ…」
あ〜ちゃんがしばらくクスクスしてるから、気になってしょうがないんだけど…
『あ、そろそろいかなくちゃ』
ずっと離れることのなかった体が離れて、にこっと笑うあ〜ちゃん
そっか、もういっちゃうのか…
「また会える?」
『どうかな?分かんないけど…あたしは、いつでもゆかちゃんのココに、、いるから』
あ〜ちゃんがそっと、私の胸の真ん中に手を添えてくる
そうだね。あ〜ちゃんとは、死ぬまで一緒だね
『…のっちのこと、ヨロシクね?ヘタレだけどさ?のっちの思いやりは、本物だから』
「はい、知ってますw」
『ん、ならきっと幸せだよw』
そう言って、あ〜ちゃんは私の胸の中に消えて
両手を胸に添えると、あ〜ちゃんの声が響いた
『ずーっと…一緒だから』
うん…
のっちとも
一緒にいれたらな
…
そこで目が覚める
目の前には、夢であ〜ちゃがしてくれたみたいに、寝ながらぎゅってしてくれているのっち
もうw二人ともズルイよぅw
温かくて、温かくて…涙が流れる
起きるには、まだまだ早い時間
太陽が昇るまで
もう一眠り…
—つづく—
最終更新:2010年01月19日 18:47