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ここはとあるアパートの一室。
整理整頓されたかしゆかの自宅とは雰囲気は異なり、かなり散らかった部屋である。

テーブルに上に無造作に置かれたケータイが震えている。
それをこの家の住人であるボブヘアーの女がとる。のっちだ。
そう、ここはのっちの自宅である。

「公衆電話からだ。もしもし?」
「もしもし?のっち起きとる?ケータイ電池切れで公衆電話からごめんね」
「その声はあ〜ちゃん!?おはよう!」
「そうよ。あ〜ちゃんじゃよ」

かしゆかのカラダがあ〜ちゃんになったために、声ももちろんあ〜ちゃんである。
かしゆかのケータイであ〜ちゃんが話すのは不自然であるため、公衆電話を利用した。

「いまからのっちのお家に行ってもええ?」
「え?別にいいけど何で?」
「のっちの顔が見たくなったけぇ」
「ほんとれすか!?」
「後30分くらいで着くから待っとってね?」
「もちろんれす!」

かしゆかは笑いをこらえながら公衆電話の受話器を置いた。

「のっち興奮しすぎ!絶対赤い顔して話しとったよ」

のっちはあ〜ちゃんが大好きである。
かしゆかもそれをよく知っている。
かしゆかは現在あ〜ちゃんの姿で挑発的な格好をしているため、
のっちの家に上がりこんで、のっちをお色気攻撃でからかおうと計画しているのだ。
さすが周りから小悪魔と言われる女だけある。

かしゆかはこれから自分がする行動を妄想して不敵な笑みを浮かべながら、駅へと向かっていった。

つづく。





最終更新:2010年01月19日 19:04