あの日から数日後。
かしゆかはあ〜ちゃんの姿のままで生活していた。
すでに大学は春休みであり大きな問題は特にない。強いて言うなら胸のせいで肩が凝りやすくなったことぐらいだ。
下着のサイズが合わないので、かしゆかはあ〜ちゃんから数着借りていた。
またあ〜ちゃんから「大胆な服装はしないように!」と注意されたものの、さらに大胆な服を買って楽しんでいた。
まさに小悪魔。
のっちは「あ〜ちゃんが二人いる!」と言って喜んでいるらしい。
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そして流星群観測日当日がやってきた。
3人は都内にある広い芝生の公園にいた。
周りに大きなビルはなく視界を遮るものはない。
別に3人集まらなくてもかしゆか一人でやればいいのだが、わざわざ他の二名が駆けつけてくるところに仲の良さを感じる。
3人はあ〜ちゃんが持参したレジャーシートに、防寒具と毛布に包まって横たわりながら空を見ている。
しかし、3人の表情は暗い。
なぜなら、あいにくの曇り空なのだ。
「ぜんぜん流れ星が見えない…」
かしゆかが不満をこぼす。流れ星どころか普通の星すらも見えない。
「なんでこんな日に曇るかね〜」
あ〜ちゃんもため息を吐く。
さっきまでは周りに他の観測者が多数いたのだが、こんな状態なのでだいぶ減ってしまった。
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数時間が経過し、観測者はついにかしゆか達3名のみになってしまった。
寒さが増し、凍りつきそうである。
「もしかして、ゆかは一生もどれないのかな」
かしゆかが目に涙を浮かべながら話す。
「大丈夫じゃ。まだあきらめたらいけんよ!」
あ〜ちゃんが力強く言う。
「あ〜ちゃんの言うとおりじゃ!信じんさい!」
のっちも相槌を打つ。
かしゆかも少し笑ってまた空を見つめた。
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さらに1時間が経過した。
「あ、流れ星だ!」
のっちが叫ぶ。
「また流れ星だ!」
今度はあ〜ちゃんが叫ぶ。
「見て!空が晴れてるよ!」
かしゆかも叫んだ。確かに空を覆っていた雲はなくなり、無数の星が輝いている。
流れ星もかなりの頻度で飛び交っている。
3人の思いが天に届いたのだろうか。
「ほらゆかちゃん!お願いせんと!」
あ〜ちゃんがかしゆかをつつく。
「ゆかのカラダを元に戻してくださーい!」
かしゆかは寝転んだまま天に向かって叫ぶ。
肉眼で目撃できる流れ星の数は増え始めた。
常に星が飛んでいるため、叫んでいれば願いが叶うような状況である。
「ゆかのカラダを元に戻してくださーい!」
かしゆかは叫ぶ。叫び続ける。
「綺麗じゃね…」
のっちとあ〜ちゃんはその美しい景色に見とれていた。
たくさんの星を線を引いて輝いて消えていく。
かしゆかはひたすら叫び続ける。
「ゆかのカラダを元に戻してくださーい!ゆかのカラダを元に戻してくださーい!ゆかのカラダを元に戻してくださーい!…」
つづく。
最終更新:2010年01月19日 19:33